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24 勇者登場 ※ヴァル視点

 勇者登場です。

 私はアキラ様から離れた、ラッキーちゃんを追いかけて行きます。


 街の外から少し離れた草むらで私は、ラッキーちゃんに追いつきます。 

 私とラッキーちゃんの目の前に、鬼が待ち構えています。

 そんな時遠くから声が聞こえます。


「待てぇー! ザザザ! 勇者ササキ参上!!」


 勇者と名乗る男が、鬼の前に立ちはだかります。


「美しいお嬢さん方、俺が必ず貴方を、守って見せます!!」


 勇者と名乗る男性は、驚いた顔をしています。


「何故ここに……魔王軍四天王の一人、オーガマスターがいるんだ!?」


 勇者ササキは叫びました。


「……」


 私は無言で状況を見守る事にします。

 私とラッキーちゃんの前方に、オーガマスターと勇者と名乗る男ササキの、戦いの火花が開示されます。


 始めは勇者側が優勢でした。

 しかし、オーガマスターが不利だと悟ると、目の色が変わり急に力が上昇しました。

 そうすると、勇者側の優勢が一気に劣勢に変わります。

 物理攻撃を主体の勇者では、力と力の殴り合いでは、相性が悪い様です。


「勇者スキル……! 英雄化ッ……!!」


 負けじと勇者も、スキルを使用したようです。

 勇者の戦闘能力が上がります。


 ステータスを上げた勇者と、オーガマスターの戦いはほぼ互角と言った状態です。


(これは戦いが長くなるかもしれない……早くラッキーちゃんを連れて、アキラ様の所、戻らねば……)


 私はそう思っていました。

 しかし、決着は思ったより早かったようです。

 勇者に隙ができます。


「しまっ……!」


 勇者は強烈なスタン攻撃を食らってしまい、吹っ飛ぶような形で倒れます。

 意識がある様ですが。体の痺れで思うように体が動かないようです。


 目の前の敵を見失い辺りを見渡すオーガマスターは、ラッキーちゃんへ一目散に近づき、攻撃を繰り出します。

 それを見た私は剣を出し、剣を振った後、剣を鞘に戻しました。


 カチン……という、剣が鞘にしまう音がこだまします。


 オーガマスター「!?」


 気づいた時にはもう手遅れです。

「ドサドサドサ……」と肉が、地面に落ちます。

 私とラッキーちゃんはその場を離れようとします。


 その時、声が聞こえます。


「貴女の、剣の腕に感服いたしました!! どうぞ、私目を弟子にして下さい!! お願いします!! なんでもしますからっ!!」


 先ほど倒れた男から声がします。

 ん? なんでもするって? と、私は言おうとは思わずに興味無いと、ラッキーちゃんを連れてその場を離れようとします。


「私の名は勇者ササキ! せめて! お名前だけでも!!」


 私はそれに答えようせず、ラッキーちゃんを連れて歩みを続けます。


「あの人名前きいてるよ~?」


 ラッキーちゃんの言葉を聞いて、私は、歩みを止めることにします。


「私はアキラ様に『ヴァル』と呼ばれている」


 そう言い残すと、私とラッキーちゃんは、アキラ様のいる街に戻っていきます。


 次は勇者視点です。

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