表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
72/72

71.サラリーマンの思いと仲間の思い

いつもお世話になりますアリス工房(仮)です

ロゼッタ城内にある転移魔法陣が設置されている場所に戻ってきた我らが紅騎士団御一行は、先に異世界の勇者リムルに念話で戻る胸を伝えていたのが項を奏し、宰相並びにお付きの護衛共々蒼々たる面子に出迎えられた。それもその筈、獣人国の王女が直々に共闘作戦並びに、獣人族とエルフ族による連合騎士団の設立に関しての話し合いをする為訪れるのだから当然の措置とも言える。


本日の王女様のお召し物は赤を基調とした真紅のドレス!可愛らしいアクセサリーをさり気なく施したお姫様スタイル。赤をメイン色にしている所は騎士団を意識しているのではなかろうか。


「マリンさんとっても素敵です。これは、私も負けてはいられません!」

うちのお子さまは始めに着ていた魔法衣を確認すると何を思ったのか、すぐ様近くにある部屋を借りる。暫くすると、勝負服コスプレに着替え戻ってくるユーリちゃん。


今回のコスプレは白をメイン色とした例の奴です。ちなみに何故か?それにつられて残る二人のお嬢様もお色直しを申し出た結果!揃いも揃って説明しがたい服装コスプレにクラスチェンジ致しました。


「何か頭が痛くなってきたよ」


「あら、そこは褒める所よナツメ君」

相変わらずのお美しい姿のおねいさんは今日も優雅なお姿で訂正してくる。


「ナツメさ…さん。わたくしの格好は如何でしょうか?」

こちらも、幼さの残った顔立ちにピッタリくる服装コスプレを身に纏いクルッと一回転してアピールしてくる。


因みに三人とも同系列のアニメをモチーフにした服装で、おねいさんが赤、るるえもんが黄色、お子さまが白である。


「皆とても良く似合っているよ。只、ちょっと目立つくらい派手かな」


「これ位の方が丁度良いわよ。折角王女様もやる気何だし、私たちも勝負服を着ないとね」


「そうです。可愛いは正義なのです」

二人の意見にコクコク頷くるるえもん。まあ、この辺は開き直って行くしかあるまい。幸いな事にマリーさん(ギルド長)に三人の服装を突っ込まれなかったし良しとしておこう。


「皆さん大変お綺麗です。正直、見たこと無いデザインと生地が使われています。これもナツメさんの差し金ですか?」


「めめ、滅相もございません。すべては俺の国の悪めがねの所行です!後でシバき倒しますので、ここは平にご容赦願います」

やはり、とボケるのは無理であった。流石は商売人の王女様!


「フフフ。その御方に是非会ってみたいですね。今度紹介して下さいね」


「了解しました。首根っこ捕まえてでも連れてきます」

ははは、ざまぁ~!マリンさんにロックオンされたな悪めがね。これで奴も大人しくなるだろう。この時はそんな事を思っていたがこの後、マリン商会に新たな新商品を産み出す切っ掛けになろうとは………この時の俺は思いもしませんでした。



話が思いっきり逸れたが、我々騎士団&王女様はそのまま王宮へ案内される。

女王の間と呼ばれる場所へ移動した俺はその重厚な扉が開かれた部屋の中に気圧される。流石は女王がいる場所だけあって、豪華絢爛!総大理石で造られた部屋に真紅の絨毯が敷かれている。壁には火の魔石で作られた明かりが壁に反射して大理石の輝きを一層引き立てている。中央の玉座には女王ゲネス・ロゼッタが威風堂々座っている。


少し切れ長の目つきが特徴的だが決してキツい印象を受けない。ウエーブの掛かった金髪が煌びやかで気品に満ちた容姿と伴っている。何処と無くおねいさんに雰囲気が似ている気がするが、町のナンパ野郎に言われていたのも頷ける。


女王を目の前に緊張気味の俺達とは別に、獣人国の王女様は凛とした出で立ちで一歩前にでると話し始める。


「獣人国 ガディウス・ギルベルト王の娘。マーリン・ギルベルトで御座います。此度は共闘作戦の受諾と連合軍の設立を含めた話し合いの為。こちらに伺いました」


静かに頭を垂れる姿は王女の気品すら感じられる。


「マーリン王女。頭をお上げ下さい。遠路遙々、良く参られました。エルフ国を代表し感謝いたします」

「共闘作戦の話を受け入れてくれたことは此方側としても大変有り難い。連合軍の設立とはどう言った内容なのか詳しく聞かせては貰えないだろうか?」


「我々獣人国は元々近接戦闘に特化してはいましたが空からの魔族の攻撃に劣性を喫していました。そんなある日、その打開策とも言える道具がとある町から販売されました。それは、今までの戦局を大きく覆す結果となり。又、その販売を手がけた商人は自ら戦地に赴き、我が軍の窮地を救ってくれました」


「その方は、エルフ国でも活躍されたとお聞きします。彼は、自らの命を省みず魔族の攻撃を防いで見せたと………その話は後日聞かされたのですが、そんな彼を崇拝し共に戦おうと決心してくれた戦士が多数存在します。聞けば、エルフ国にもそう言った方々が存在すると。であれば、共に手を取り合って彼の力になるのは当然です。そうですよね、ナツメさん?」


「へっ?おっ、俺ですか……」

マリンさんに急に話を振られキョドりました。


咳払いを一つし、改めて自己紹介をする。

「人族のナツメです。私はとある所から依頼を受けてこの大陸に参りました。それは、エルフ国と獣人国を助けるっと言った漠然とした依頼でしたが。私の考えで行動を起こし今この場にいます。これは私一人の力ではなく、周りにいる仲間に支えられ。マーリン王女の援助を受けここまで来ることが出来ました。魔族をこの大陸から追い出すには二つの種族が手を取り合わなければ叶いません。私はその手助けが出来れば良いと思います」

静かに一礼すると後ろに下がる。


「ふむ。そなたの話は宰相から聞いておる。あの移動要塞相手の作戦と実行した手だても含め本来は余が直々のお礼を述べるのが筋であった。この場を借りてお礼を言わせて貰う。我々を救ってくれてありがとう。これからも我が国だけでなく、この大陸に住まう人々の為に力になってほしい」


国の女王が静かに頭を下げる。周囲のざわめく声が聞こえる中、マーリン王女だけは俺の姿をしっかりと見据えている。それは、慈愛にも満ちた顔つきで完全に毒気を抜かされる……………………


やれやれ、やはりこの人には勝てないな。仲間を巻き込まない為に体よく離脱しようと考えていたのを見透かされた気分だ。



仲間に戦争事は似合わない!



これは、この依頼を受けた時から心に誓った言葉であり、今も思っている。そもそも俺達は冒険者だ!傭兵でも無ければ軍隊でもない。そんな戦地に仲間を連れて行けないと言うか行きたくない。何度も言うが、いくら個の力が強くとも数の力に対しては無力だ。俺は何万の敵を相手に魔法の一撃で葬れる何処ぞのチートキャラでも無いし、ましてや勇者でもない。只のサラリーマンである。


「ナツメ君。私達は最初からあなたに付いて行くわよ」

俺の考えを察してかミランダさんがフォローの言葉をいれる。


「そうなのです。ナツメさんは一人で考えすぎです。私もミランダさんもルルベルさんも皆一緒なのです。どんな困難も私達に掛かればチョロいのです!」

その、自信に満ちた表情は信頼の証なのか。ユーリに迄諭されるとは………


横ではニコニコ顔のルルベルの姿も見られる。


俺は溜息を一つ付いて話し始める。

「私一人の力では魔族に対抗しうる戦力はありません。ですが、ここにいる仲間達となら必ず勝利する事が出来ましょう」

その一言に周りにいる皆が、エルフの宰相や仕官達から一際大きな歓声が上がった。

少し恥ずかしさもあるが、ユーリのキラキラした眼差しを前にこの子の笑顔だけは絶対に守らなくては成らないと心に誓うのであった。



こうして、女王との謁見もつつがなく終わり。本格的に紅騎士団が結成された。こうなったら後には引けない。俺は俺らしく、サラリーマンとして兎に角突き進むしかない。そんな思いを胸に今後の対応策と連合軍の運用について話し合いの場に移動するのであった。








決意を新たにサラリーマンはより一層奮闘します。




皆様の暇つぶしに少しでもなれれば幸いです

それではまた次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ