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サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
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56.エルフの事情、サラリーマンの思惑

いつもお世話になりますアリス工房(仮)です

エルフ国国境付近の町ラナシュに無事到着した俺達は、早速ポッポ豆を卸している小売業者を訪れて大量の麻袋を納品し任務を完了させた。 お昼寝をして体力が有り余っているお子さまは麻袋の大半を担いで倉庫まで持って行き倉庫番のエルフのオジさんにスカウトされていた。


そんな一幕の後、休む暇なく町にある獣人族の商業ギルドに業務が完了した事を伝え承認印とともにこの国で商売をする為の商売許可証を発行して貰う。これは、エルフ国で俺達が自由に行動する為の言わば身分証代わりに使用するつもりである。まあ、冒険者ギルドで言う所のギルド証の様な物だ。


ちなみにエルフ国の通貨はカンでは無くロンになる。何か益々麻雀用語の様な気がする。外国為替などの細かな所は色々あるみたいだが俺達のパーティー全体を通して言えるのだがかなり無頓着な所があるとマリンさんが声を大にして仰っていのが懐かしく感じる。


ギルドまで護衛を務めてくれたレイチェルさんとミュンさんは依頼金を受け取り簡単な挨拶を済ませると、足早に王都へ向けて旅立って行った。何でも急な用事があるとの事で、馬車なら普通一週間位掛かる行程を早馬で三日で走破すると意気込んで仰ってた。道中の無事を祈りたい所だ。


そして、ようやく本来の目的であるエルフ国の現状を調べるべく二手に別れて行動を開始した。今回はユーリ&るるえもんのチームと、俺&おねいさんのチームに分かれる。待ち合わせ場所はここ数日間通い詰めている食事処に決めてそれぞれ情報収集にあたる。


現在は、食事処に集合しお互いの情報共有&早めの夕ご飯を食べている。


「………と言うわけで細かな情報は得られませんでした」


「私達も同じ様な内容です。あっ、でもこの町の屋台で売られているお饅頭は絶品です。具材であるお肉が口の中でトロケる感じで最高なのです」

お饅頭の話を熱く語るお子さまは既に三人前はあろう固まり肉をペロリさんだ。


「おい、るるえもん。まさかとは思うがお前もユーリと一緒になって屋台巡りとかしてないだろうな?」


あからさまに挙動不審な態度を見せる天使さんは夕ご飯の量がいつもより少な目だ。


「そそ、そんな事は御座いません。わたくしはちゃんと聞き込み調査を遂行致しました」


「お饅頭は美味しかったの?」

おねいさんが間髪入れずに質問する。


「それは勿論………はっ」

誘導尋問にあっさりと引っかかったるるえもんはこの後うにょんの刑が執行されたのは言うまでもない。


俺達が町で得た情報は以下の通りだ。


・魔族が拠点としている大陸中央部に位置する東側から一番近い町が占拠された。


・エルフ国が奪還するため騎士隊を派遣したが大敗を喫し、それに伴い避難民の受け入れが深刻な問題になっている。


・町の入り口側にある屋台のお饅頭は食通のユーリちゃんご推薦の一品!



と言った内容が殆どの人から仕入れた情報である。


「町を占領されたのはマズいですね。奪還するにも騎士隊がどの位部隊を召集出来るのか不明だし、このまま進軍を許せば王都も危険になって来る」


「エルフ国の部隊がどの程度あるのかもう少し詳しく知りたいわね。それから、私達に何が出来るのか?も考えないといけないわ」


「この前みたいに皆で助けに行くのはダメなんですか?」


「ユーリの気持ちは分かるが、今回は戦いの規模が違う。それこそ、何千という魔族を相手にするかも知れない」


「先ずは、何でエルフ国の騎士隊は魔族相手に大敗したのか?その原因が知りたいですね」


「それが分かれ活路が見いだせるとでも言うの?」


静かに頷き返すと、周りの皆も一応は納得してくれた。 色々思う所は有るかもしれないが都度話し合って最善の解決策を捻出したい。


その後も何日か聞き込み調査は実行したがたいした情報も得られず、次の町であるリンツェへの移動が余儀なくされた。


王都に近づくにつれて情報も得られるかと期待してきた物の数日ごときでは対した進展も見られない。相変わらず騎士団の敗戦内容はただ負けた!と言う内容だけでどの様にしてかが解らない。この辺は何らかの理由で秘匿にしているのではなかろうか。


エルフ国に入国して一週間が過ぎようとしていたある日、ついに進展とも取れる出来事が商業ギルドでもたらされた。


ここはリンツェ町獣人族商業ギルド内受付窓口。


「はい。ですから王都の東にあるラナンサ町での商売は大変危険になりますので控えて下さい………ここだけの話ですが、数日内に町の近郊で魔族の偵察部隊が目撃されたとの情報が連絡が入りました。騎士団部隊が王都から出発するとの連絡を受けました」

受付の犬耳がとても可愛らしいお姉さんが小声で教えてくれる。


「取りあえず王都にはこれから向かいますが、その……町には近づかない様にします」

何気なく立ち寄ったギルドでの思わぬ情報に心の中で喚起の雄叫びを上げているさなか「くれぐれも!」と念を押されるのであった。 俺達の行動は以外とギルドに筒抜けになってはいないだろうか?それともマリンさんの策略か?




「王都に動きがあるとの情報を入手しました」

俺の言った一言を真剣な眼差しで見つめている。


情報が一部の商人にしか流されていないので今は狭苦しいが宿屋の一室で密談中だ。 狭い部屋に黒一点の状態!女性陣は好き勝手に座っているが、女子特有の甘いかほりに脳内で警報を鳴らしっぱなしだ。このままではマズイぞと………そんな葛藤と戦いながらの密談は続く。


「では、わたくし達はその……ラナンサと言う町に向かうのですか?」


「いや、恐らく町では規制が張られていて町に入れないかもしれない。騎士団の一行は町の外で偵察部隊と思われる魔族と戦うのではないかと思うので王都には立ち寄らずに行こうと思う」


「と言うことはキャンプですか?」

目を光らせるキャンプのプロは、早くも食材のチェックをベットの上でしている。一応そのベットは俺が今日寝る予定なのだが……… イカっぽい燻製を並べるのはやめて下さい。


「出発は明日の朝が良いわね。この町からだとどの位掛かるかるるちゃん解る?」

さりげなくイカっぽい燻製を見ながら話すおねいさんは恐らく今晩の酒のアテにするであろう。


「全ての移動を飛翔魔法で行えば二日もあれば到着すると思いますよ」


ようやく道が開かれた!エルフ騎士団の戦いぶりを生で見られるのと魔族の動向。なるべくは戦うつもりは無いのだが果たして………


この後は簡単な打ち合わせと、明日以降のルートの確認。これは、るるえもんお手製の本人でも解読難解な字だけが綺麗な地図!を元に考える。先導役は責任を持って天使さんが行う事で話は決まった。 イカ臭くなったお布団は諦めました……シクシク。


その日の夜。いつもの定時連絡をするべく町から少し離れた場所にある森の入り口に魔除けの壷を起きつつ皆のアイドル(女神様)山田さんに連絡を取った。


「ご苦労様です。定時連絡ですね」

お美しいソプラノボイスは今日も健在だ!はあ、癒される。


「宜しくお願いします。今日の報告ですが………」


一通り今日の出来事についての説明と今後の方針を報告した後はお楽しみの………フリートーク!もはやこの為に連絡している様なものだ。


「そうですか、ユーリさんは相変わらずですね」

ニコニコ笑顔で話される女神様はお美しい。


「そう言えば、夏目さんにはあまり関係の無いお話ですが実は…………」


この時は、ふ~んそれは大変だなあー等と思って聞いていたのであるがその人事とも呼べる出来事がまさか俺に降りかかって来るとはこの時は露程も思わないのであった。







魔族相手に活路は見いだせるのかサラリーマン!






皆様の暇つぶしに少しでもなれれば幸いです

それではまた次回

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