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防御魔法しか使えない聖女はいらないと勇者パーティーを追放されました~そんな私は優しい人と出会って今は幸せです  作者: 土偶の友@転生幼女3巻12/18発売中!
第1章 聖女は出会う

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76話 勧誘

クロエさんが精神的にショックな感じになる事が今回と次回におきます。


そう言うのが苦手な人様にあとがきにこの話のあらすじを書いておくので読みたくないという方は、そちらをご覧ください。


あとがきのあらすじを少し修正しました。


「本当にマジックバッグは売って金にしなくてもいいのか?」

「ええ、それらは少しでも兵糧等を入れたりしていただきたい。それに貴方がただけに頼るわけには行きませんから」

「分かった」


 作戦といっても今自由に動かせる金額を全てギルさんに預け、そのまま依頼に使ってもらう。そして私たちは別れて協力を呼びかけるということだった。私はこの冒険者ギルド付近で頼み込み、フリッツさんはこの街にいる知り合いに声をかけに行くことに決まる。


「それじゃあ俺は行ってくる。クロエ、こっちは頼んだぞ」

「はい。何としてもやって見せます!」


 私は気合を入れて彼を送り出す。


「任せてくれ」


 私は彼の後ろ姿を見送った。


 それから私は中にいる冒険者に片っ端から声をかけ続けた。


 まずはひげを生やし、かなり強そうな茶色の鎧に身を包んだ斧使いに話しかける。彼は仲間数人と一緒に談笑しているが私が近づくと振り向いてくる。


「あの、ちょっといいですか?」

「あ? お、嬢ちゃん可愛いじゃねえか。何か用か?」

「実は受けて頂きたい依頼があるんです」

「どんな依頼だ?」

「ケルベロスが近くの村に向かっているので、守るのを手伝って欲しいんです」

「は? ケルベロスってあのケルベロスか? Aランクのあの?」

「はい。今仲間が他の人にも声をかけているので是非、これがその依頼書です」

「ほう……なかなかいい金じゃねえか。でもな。ギルドからの緊急の呼び出しはなかったよな? これがどういう訳か分かるか?」

「え? 分かりません……」

「この依頼の死亡率が高いってことなんだよ。ギルドはこういった大規模な依頼の時はほぼ確実に招集をかけて説明する。それをしないということはそれだけ冒険者ギルドはこの依頼を重要視していない。若しくは危険度が高すぎて招集しないということだ。普通の冒険者はそんな依頼を受けん。勉強になったのならさっさと諦めろ。それだけの金があれば困らんだろう」

「そこを何とかお願いできませんか」

「命と天秤にかけることはできん。わかったら他に行け」


 そう言って彼は仲間と話始める。


 私は彼の仲間を見るが、その全員が既に私のこと等見てはいない。彼と同意見なのだろう。こんなすぐに諦める訳にはいけない。


 私は次に彼らから少し離れたところで酒を飲んでいる若い男性の3人組に話しかけた。


 彼らは皮の鎧を来ていて、武器を近くに置いていた。しかし、その手はふらふらしていて、完全に酔っぱらっている。戦力になるかは怪しかったが、それでも一人でも欲しかった。


「あの、少しいいですか?」

「あぁん? なんだねーちゃん。酒でも注いでくれるのか?」

「いいぞねーちゃん。俺らは未来のSランクだからな。見る目あるぜ」

「しかもその格好後衛か? 俺達全員前衛だからよ。丁度後衛が欲しかったんだ」

「いえ、そう言うことではなく」

「なんだ? もしかしてもっと仲良くなりたいってか?」

「仕方ねえな。俺が相手してやるよ」

「おいおい抜け駆けすんなよ。そのねーちゃんは俺となりたいはずだ」

「何言ってんだ。俺に話しかけてきたんだぞ? 俺に決まってるだろ」


 それから3人はやいのやいのと誰が私を連れて帰るかで盛り上がってしまった。


「あの!」

「「「……」」」


 3人だけではなく、他の人も私のことを見てくる。


「この依頼を受けてはくれませんか?」


 私は一番近くにいた人に持っていた依頼書を渡す。


 彼はそれを受け取り暫く見た後に私に突き返して来る。ダメなのかと思ったところで、彼が言い放った。


「これ何て書いてあるんだ? 俺ら字が読めねえんだわ」

「そう……ですか。では説明しますね。近くの村でケルベロスが現れました。ですのケルベロス及び、一緒にいる魔物の討伐をお願いしたいんです」

「は? ケルベロスって何?」

「え?」

「お前ら知ってる?」

「さあ?」

「どっかで聞いたことあるかもだけど、思い出せねえわ」

「ケルベロスというのは頭が3つある魔物で、Aランクに分類される魔物でして……」

「は? Aランク? 今の俺達じゃ無理だから」

「そうそう、俺らまだFランクだし」

「将来はSランクだけど今はまだまだ、将来また声をかけてくれや」

「そんな……」

「おいおい、そんな悲しそうな顔をすんなよ。そうだ、今からちょっと休める所に行こうぜ。俺が慰めてやるよ」

「おいおい。ダメだっていっただろ」

「どうせなら3人一緒にやってくれや」

「「それいいな」」

「失礼します……」


 私は彼らに頼むのをやめた。きっとこれ以上話しても答えは変わらないだろうから。


 私はそれからギルドにいる冒険者ほど全てに話しかけた。が、誰一人としていい返事をくれるような相手は居なかった。


今回の大体のあらすじです。ここさえ読めばオッケー。


クロエ「冒険者の皆さん。強い魔物が出たので一緒に狩りに行って頂けませんか?」

冒険者たち「俺達が狩るのはゴブリンだから一緒には行けないっす」

クロエ「そんな……分かりました」


 誰も一緒に行ってくれないのでクロエさんが凹みます。



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