68話 子供たちの世話
私とフェリさんは他のシスターと一緒に着替える。ここは孤児院でもあるのでシスターの服はかなりあった。
かなりの数があったので、私のサイズもあった。丁度いい。
その服に着替えてフェリさんに話を聞く。
「それで、どうしましょうか?」
「あ、それでは……折角なので、子供と遊んでください。さっきも名前を教えて貰ったばかりで、会わないと子供たちは直ぐに忘れてしまうので」
「分かりました」
彼女の指示のもと私も外に向かう。外に出て子供と大人の人数を確認する。すると木の周りで遊んでいる子達についている大人が少ないとのことだったので、そこについた。
フリッツさんは中央付近で追いかけっこをしている。子供たちに捕まらないようで、時には捕まってあげたりして飽きたり嫌にならないように調整していた。
(流石フリッツさん。しっかりしてる)
「クロエさん。子供たちは何度も木に登ったりして遊ぶので、出来る限り注意深く見ていてください。大丈夫だとは思いますけど、時には怪我をしちゃう子もいますので」
「分かりました。気を付けることはそれくらいですか?」
「そうですね。それくらいだと思います」
「分かりました。フェリさんも来てくださるんですか?」
「はい。流石に数が少ないようですから」
こうして私たちは一緒に子供たちの所へと向かう。そして彼女に子供たちを紹介してもらって、直ぐに解散した。というか子供たちがじっとしていられなかったのだ。だから私とフェリさんは別れて子供たちの面倒を見る。
「ねえねえ、クロエ先生は男? おんな?」
「お、女よ? どうしてそう思ったのかしら?」
頬がひくひくと動くが子供の言うことだ。きっと気にしてはいけない。
「だって小さいから!」
「何がなのか言ってごらん? お姉さん怒らないから」
「な、何でもないよ? あ、あっちで誰かが呼んでる!」
目の前の子はそう言って駆け出して行く。
「ねえねえ。先生とさっきの男の人ってどういう関係なの? イケナイ関係だったりするの?」
「ど、どこでそんな言葉覚えるの? 私たちはそんな関係じゃないよ」
「そうなの? でも他の人があの二人は禁断の恋に落ちてるって」
「どういうこと? 禁断の恋?」
「うん、だってだってね」
それから要領を得ないようなよくわからないような質問を何度も繰り返しぶつけられる。これならフリッツさんと同じように走っていた方がいいかもしれない。そう思っている所に子供達に木登りに誘われる。
「せんせー木に登ろー」
「一緒に登ろー」
「いいよ。どこの木がいいの?」
「あそこー」
「あそこあそこー」
子供達に両手を引っ張られて私は連れていかれる。
「もーそんなに引っ張らないでよ」
「早く早くー」
「急いで急いでー」
子供たちは元気だ。そんなことを思いながらついて行くと前の方に前の方でフェリさんが誰か探していた。
「アルベルトー! どこ行ったのアルベルトー!」
「どうかしましたか?」
「ちょっとー」
「木に登ろうよー」
「ごめんね。ちょっと待ってて」
私はせがみ私の周りに纏わりつく子供5人を纏わりつかせながら、フェリさんに寄っていく。あまり速度は出せないが、子供たちも従ってはくれている。
「クロエさん。アルベルトが、アルベルトがいないんです」
フェリさんは心配した顔でそう言った。
「いない?」
「はい、さっきまで一緒にいたのにいないんです」
「他の庭の方に行ったりは?」
「見に行きました」
「ちょっと木に登っているのでは?」
「最近登れるようになってきていましたが……。そんなに高くは……」
「それじゃあどこに?」
「それが分からないんです……」
どうしようか。人探しが出来る魔法は覚えていないから使えないし、私も一緒に探してみよう。
「あそこにいるのじゃないー?」
その時、私の側にいた子供がそう言った。
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