表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
防御魔法しか使えない聖女はいらないと勇者パーティーを追放されました~そんな私は優しい人と出会って今は幸せです  作者: 土偶の友@転生幼女3巻12/18発売中!
第1章 聖女は出会う

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/203

11話 解体

 ケルベロスの解体はそれから1時間ほどで終わった。やり方はお互いに知らなかったので上手くいかない所もあったが、それでも何とか最低限の品質は維持することが出来たんじゃないかと思う。


「こんな感じでいいですかね?」

「ああ、クロエは上手いな。俺でもどうしていいか分からなかったのに。解体したことあるのか?」

「そんなことないですよ。私も初めてです」

「本当か? 信じられない」

「そんなことよりも先に進みませんか?」

「そうだな。よし。行こう」


 それから解体したケルベロスをフリッツさんが担いで歩き出した。私もそれについていくが、あれだけの大荷物なのに歩く速度は最初と変わらない。


「本当に私は持たなくてもいいんですか?」

「何度も言わせるな。それくらいは俺がやる」

「その。ありがとうございます」


 なんだか調子が狂う。今までは解体も全部やっておけ、持っていくのも当然私、みたいな状況だったのでこの感じは非常に気になってしまう。


「それだけの物を持っているのに凄いですね」

「ん? まぁ、鍛えているからな。もし怪我をしたら背負ってやるぞ?」

「大丈夫です!」


 こう見えて健康には自信がある。だからそんなことにはならないと言いたい。


 そんな事を話しながら歩いたが、ケルベロス以降新たに出てくる魔物は避けて進み、一泊出来る場所に着いた。


 その場所はフリッツさんが時々使っている場所らしく、かなり綺麗にされていた。大きな木の上の窪みみたいな所で、上からは葉っぱが下からは大きな幹が私たちを隠してくれる。


「こんな所で寝泊りしているって凄いですね。考えもつきませんでした」

「見た目はというか雰囲気はいいが使い勝手はなかなか不便だからな。水浴びをするには近くの池に行かなければならないし、水汲みとかも大変だ」

「そうですけど。こういう所ってちょっと憧れます」

「まぁな。俺もその憧れる気持ちがあるから作った訳だし」

「こうやってるといいですよね」


 辺りは真っ暗だけど、窪みでする焚き木の光が周囲を照らしてくれる。そこに寝転がっているのは何とも言えない気持ちにさせられる。


「分かるか。俺も意味もなくこうやりたいがためにここに来ることがあるよ」

「ふふ、フリッツさんって面白いですね」

「そうか? お前ほどでもねえよ。こんなに理解してくれる人はいなかったからよ」


 彼は頬をかきながら横を向いていたので、最後の方の声が聞こえなかった。


「すいません。何て言いましたか?」

「気にすんな」

「そうですか。そう言えば、ケルベロスの肉って食べられるんですかね?」

「確か食えたはずだ。っていっても下処理とかをしっかりしないと食えないはずだが」

「私がやってもいいですか?」

「いいのか?」

「任せてください! ただ、ちょっと調理器具を貸していただきたいなとは思うんですが」

「いいぞ、あんまり数はねえから期待するなよ?」

「ありがとうございます!」


 私はこれまでの恩を返すように料理を作り始める。命の恩人に対する料理だ。頑張らねば!


面白かった、続きが気になると思っていただけたなら、ブックマーク、下の評価をお願いします。


星1個でも頂けると、小説を書く励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ