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吸血鬼犯罪捜査官 美紅  作者: 城島 剣騎
<第3章>アイドル恐喝殺人事件
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第三章<選手交代?>


紆余曲折はあったものの、なんとか社長やsprintersのメンバー、それにスタッフや新くんを待合室に待機して貰う事が出来た。

「ふぅ、なんだか疲れちゃった。」

と楽屋で私がぶぅたれていると、春樹はそれよりもさらに深い溜め息で応対してきた。

「はぁぁぁぁぁ。

役に立たないパートナーに頼める僅かな用事を与えただけなのに、それすら満足に出来ない俺はもっと疲れ切っているな。」

なんでよぉ!

ちゃんと誘導したじゃないのよぉ。

と反論したかったが最終的に場を鎮めたのは春樹なので、ここは大人しく無言を決め込んだ。

「さて、まずはスタッフだな。

撮影カメラマンの2人を呼んできてくれるか。」

えっらそうに社長の机に足を放り出して、春樹ったら何様のつもりかしら。

「えっと、兄妹でカメラマンしてるスタッフよね。

確か、名前がお兄さんの須藤 純さんと妹の須藤 愛さん。

愛と書いてめぐみと呼ぶそうです。」

と私が説明してるのに、春樹ったらさも興味なさげにそっぽを向いた。

ほんっとうに!

可愛いくないんだから。

「どうでもいいから、早く呼んで来い!」

これには流石の私も頭にきた!

「ちょっと、私は春樹のパシリじゃないんだからね?

いい?

私はパシリじゃなくってパートナーなの!」

と思わずキレたら、春樹はびっくりするぐらいの美形の微笑みで私を見つめてきた。

春樹の癖である髪をかきあげる仕草が、またなんとも言えず妖艶でセクシーなのよねぇ。

「そうかわかった。

なら立場を交代してやるから、お前が事情聴取するんだな。」

と不意に春樹は立ち上がり、紳士のようにお辞儀をして私に席を譲ろうとした。

「わかったわよ、いいもん。

私、事情聴取やる!

先のストーカー殺人事件の時だって、ちゃんと事情聴取ぐらいやったもの。」

ここで引いたら女がすたる!

春樹をギャフンと言わせてやるんだからぁ。

と、何を思ったのか春樹は履いていたスリッパの片方を手にとってニッコリ笑った。

な、何々?

その不気味な微笑みはっ!

「ん?

どうして俺がスリッパを手に取ったのか、気になるか?

教えてやろう。

もしもお前が、とんちんかんな事を言うようなら愛のある突っ込みをしてやろうとな?」

ちょっとちょっとぉ!

冗談じゃないわよ、そんなので突っ込まれたら良い笑い物じゃない。

全くぅ。

私みたいな可愛い女性にする態度じゃないでしょ、絶対っ!

と思わず恨めしそうに春樹を見つめていると、春樹はさらに美麗でかつ、恐ろしい笑顔で応えた。

「なに、心配するな。

俺は突っ込むのは大の得意分野だ。」

でしょうね。

春樹ったら、それって穿った人が聞いたら下ネタに聞こえるわよ?

「はいはい、私が悪ぅございました。

呼んでくれば良いんでしょ?」

たまらず私は両手をあげて降参すると、さっさと春樹に席を明け渡した。

「なんだ、意外と骨がないな。」

女性が骨っぽかったら可愛くないじゃない。

そのまま楽屋を出て行くのも悔しいので、私は振り返りざまに舌を出してベーっ!をしてやった。






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