表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/23

- 18

 しかし、衛兵の話に僕は疑問を感じていた。

 事件が起こったのは闇に染まる深夜。

 しかも、証言しているのは酔っ払いだという。

 見間違え、ただの勘違いという可能性だって十分あるだろう。

 だが衛兵はそれを疑っていない。 

 むしろ、断片的な犯人の特徴を聞いてすぐに目星がついたというのだ。


 最近、中心街の生鮮市場では強盗事件が相次いでおり、

 かなりの被害が詰め所に届けられている。

 そして、その犯人の特徴が今回の事件とほぼ一致しているのだという。

「犯人は、コロシアムから脱走した女奴隷闘士。それも、とびっきりスゴ腕のな。 

 名前は、ルーシー」

 僕は耳を疑った。


 その日は、店に『CLOSED』の札をかけたままにした。

 店長がいないのだから当たり前だ。

 とりあえず、店に戻った僕は、誰に言われるでもなく惰性のように店の掃除をしていた。

 何か作業でもしないと落ち着かなかったのだ。

 雇い主を失った僕は、これからどうなるのか。

 どうやって生活をしていけばいいのか。

 あの女の子が本当に店長を殺したのか。

 考えは、まとまらなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ