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烙印者 ~忘却の少年~  作者: 日月
Act.1 烙印者
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邂逅

拙い文章ではありますが あなたの心に触れられたら 幸いです

 校庭に吹き荒れる嵐が嘘のように消え去ると、雲の裂け目から一筋の陽光が差し込み舞台を照らした。


「ここより、あなたは生まれ変わる。ようこそ新世界へ」

 しじまを破り事もなさげに彼女は言った。


 夢か現か。


 退屈な日常を一変させる鮮烈な邂逅(かいこう)


 謎の美少女に導かれ、運命が廻り出す瞬間。


 それは、いつか憧憬(しょうけい)した展開(シチュエーション)ではなかっただろうか。


 みな誰しも一度は願ったことがあるはずだ。


 ならば、少年の答えは決まっていた。


「要は焼き直しだろ。くだらない」

 どこかで見聞きした物語の一節は、我が身に降りかかってみても、まるで実感(リアリティ)が湧かない。

 誰かに歓迎されている。必要とされている。それだというのに……。


 ――どうして、こんなにも嬉しくないんだろうな。


ご高覧いただき ありがとうございました 次回へ続きます

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