11 異世界飯
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「…通ってよし」
「先輩っ!?良いんですか!」
「俺達は特に何も見なかった。クソ王子の話なんざ誰も信じてないさ。剣聖殿、本来ならば、我らが諌め、導くものを変わって頂きありがとうございます」
「…気にすんな。俺が気に入らなかったってだけだ」
…本当に野良猫の様なツンデレですね。
しかし、それならば荷物のふりをしなくても良いのでは?…しかし、喋らないと決めましたし。うむむ…。
「しかし、大丈夫かねぇ。この国は。魔王の侵略なんてあるのか?」
「…今は素直に従うのが一番無難ではあると思うよ」
「あの王様と王子で信ぴょう性がなくなった。」
王様も嘘吐きなんて、遺伝でしょうか?…嫌なお家芸ですね。
「着いたな。王宮の飯なんて何入ってるか分からねーからなぁ…。此処が一番だぜ…。…そろそろ下ろしてやれよ」
「詩織、喋って良し。」
「…ふぅ〜。…ふんふん。良い匂いですね」
「ご飯。食べてないでしょ?。」
「腹ペコですね。お気遣いありがとうございます」
「僕達のせいで巻き込まれたらしいから。せめて、ご馳走させて下さい…」
「…腹一杯食え」
…ふむ。私としては別に巻き込まれても、元の世界に戻りたいとは思ってないので、謝られてもなんですよねぇ…。両親もこの世にいませんし、帰りを待つ恋人も居ません。…中々なボッチですね?
「おすすめはオークのワイン煮込み。」
「…異世界あるあるですねぇ。では、それをお願いします」
注文するのはオーク。まだ見た事はありませんが、二足歩行する豚さんなのでしょうね。
「一応下ろしたてだから新鮮なハズだぜ?」
「…歩く豚さんでしたか?」
「そんな可愛い感じではなかったかなぁ…」
「私を見る目が尋常じゃないから嫌。」
あ〜。くっころの騎士みたいな見た目ですもんね。賢者様ですけど。
「へいっ、お待ち!オークのワイン煮込みだ」
「…いただきます」
手を合わせて、いざ。…ふむ、結構歯応えがありますね。お肉って感じの食べ応えです。
「獣っぽさを感じると思ってました。…歯応えが強い豚肉さんですね」
「ここは冒険者ギルド直営店なんだ。だから新鮮な食べ物が届くけど、王城の権威は届かない、特殊な場所なんだよ」
なるほど?冒険者ギルドは王権には屈さない、と言う事ですか。まぁ、そうですよね。戦争になったら徴兵とか。冒険者の役割では無いですもの。
「ご馳走様でした。お腹いっぱいです」
「もういいのか?遠慮なんてしなくていいぜ?」
「そんなに食べられません…」
「…少食ね。」
「…貴女が食べる方なだけでは?」
「雅とおんなじくらいか」
「あの子は太るからって言うタイプ。」
聖女ちゃんですか。私は沢山食べられませんけど、まぁ、燃費も悪くないので。…そろそろ旅にでますか…。
「冒険者ギルドに登録に行く。」
「…何故?」
「国境を越えるのに使える。身分証みたいな物。」
「私でも登録可能でしょうか?」
自慢では有りませんが、もやしです。体力もへなちょこですからね。ちからこぶもありませんよ。
「それでどうやって旅に出ようとしたんだよ…。外は魔物がうようよしてる魔境だぜ?」
「ゴブリンにお持ち帰りされる。」
それは、嫌ですね…。
一度は食べてみたい異世界料理。オーク。




