10 読書の友
宜しくお願い致します・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「次に読みたい物が増えた場合、どうしたら会える?。」
…確かに。私がこの国から出て行ったら、借りるものも借りれませんね…。
ーポン…。
<図書カードか本を持っていれば、念じると返却、借りたいアイコンが点滅します。図書室は、主が不在でも、借りたい人の対応を致します。>
…ほう。私自ら出向かなくても動いてくれると。…やりますね。流石ラファエッグ様のスキルです。
「大丈夫です。図書カードをお持ちなら念じて頂ければ、図書室が対応します。本を返したい時も同じです」
ーポン…。
<一定数の貸し出しにポイントが付き、借りた者の能力をラーニングします。ポイントが貯まった者はスキル、図書室の恩恵を一部受けられます。>
…へぇ。目指せ不労所得ですね。これは。…いえ、本棚が寂しがっていますので、まだまだ頑張りますが。
「…?。何かあった?。」
「ポイントカードがありますので、スタンプ押しますね〜」
「…楽しみが増えた。」
「それは、何よりです」
気を付ける必要があるとすれば、期限内に返却しないと本が消える事です。即ち、図書カードもコチラ預かりなので、もう一度借りたかったら、私を見つける必要があると言う事ですね。まぁ、期限内に返さない奴が悪いと言う事で、納得してもらいましょう。
「理解した。繋がりが切れるのは辛いから。」
「そう言って貰えるとコチラも嬉しいです。なるべく早く本を増やさないと、ですね」
「コチラも、出来るだけ手伝う。」
「あの、クソ王子に目を付けられない様にして下さいね」
「大丈夫。私達の方があのへなちょこより強い。」
ガン爺様に足を折られたくらいですからねー。貧弱なのでしょうね。
「それじゃ、また明日。」
「はい。ご利用ありがとうございます」
持つべきは読み友ですねぇ。元の世界にもいませんでしたよ。稀有な存在です。
「しかし、また、明日ですか。…どうやって寝ましょうか」
椅子を並べるか机を付けるか。硬そうですね…。果たして寝られるのか。
おはようございます。…図書室は宿屋では、無い。身に沁みましたね…。それに、召喚されてから、何も口にしていないです。流石にお腹が空きましたね。
…ふむ。何やら見た事がないランプが点いてますね。…ああ、コレが呼び出しランプですか。…時刻は7時。ピッタリなあたり彼女の真面目さが伺えます。
そぉーっと、見てみましょう。攻撃されても直ぐに引きこもれるように分厚い本を頭上にスタンバイ。…読み友と言えども、イコール全幅の信頼ではありませんからね。
「…おはよう。」
「ふぅ。突然のヘッショは有りませんでしたね…」
「……護衛するから。コレを被って。」
「うわっぷ…。外套ですか。異世界ですねぇ」
「後、喋って良いと言うまでお口チャック。」
「……」
「宜しい。」
ーガシッ…。
気分は米俵か、出荷される子豚ちゃんか。悩ましい所です。どなどなどーなー。
「…愛理、二宮童子の持ち方はおんぶがベストだと思うぞ」
「そうだね。女性を持つ持ち方では無いと思うよ」
何やら男の子の声が。野良猫君と勇者君でしょうか?
「雅は衛兵さんの治療で忙しいんだと」
「賢哉がバカ王子をぶん殴ったから余計な被害が出た。」
「しょうがねーだろ。あの嘘つき野郎、ない事しか喋らねぇんだぞ!?反乱だの、反逆だの、俺からすればテメーの撒いた種だろうが。ゲンコツ入れるヤツが居ねーなら、俺がやる」
何と言うか。後ろから刺されない様に注意しないと危ない人ですね。
「待たれよ。賢者殿、その肩の荷物は何か?」
「見てわかるでしょ。荷物よ。」
「…どう見ても人攫いにしか見えんが?」
「荷物よ。ねぇ?荷物は喋らないわ。」
「……」
コイツ…。朝の事根に持ってますね。…はいはい。私は荷物。どなどなどーなー。
生田賢哉。剣聖。影で野良猫と言われている事を彼は知らない。正義感の強い不良という、よく分からない生物




