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天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生  作者: 西洋司
第二部「ハルコン青年期」

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605/631

52 マサル峠を越えて_13

   *         *


 思わず、ホッと一息。

 さすがは、シルファー団長だね。


 ハルコン能力スキルを考慮した上で実行されたのは、ホンと凄いっ!


 団長は、既に指揮車内に待機していたアントン騎士長、女占い師、……。

 それと、連絡を受けて指揮車までやってきた中年の一級剣士の4人で、打ち合わせを始められた。


「……」


 ホンと、団長は女傑だな。

 まだ、若干13歳とお若いのに、……。その辺の古参兵ベテラン顔負けの機転と度胸で、一癖も二癖もある大人達と渡り合っているんだからね。


 客室内部では、きたる戦端に備えて、ミラから刺股さすまたの使い方を教わるステラ殿下、……。それと、熱心に教えるミラの様子も窺えた。


「……」


 みんな、一生懸命だな、……。


 なら、私も、……。

 深く息を吸って吐き出して、さっそく気持ちを切り替えるよ。


 現在いまの私の役割は、シルファー団長の後衛バックアップを担うこと。

 とにかく、団長やステラ殿下、ミラの溌溂はつらつとした笑顔を、絶対曇らせたくないからね。


 だから、1000人の旅団員の誰も死なせない。決してケガひとつ負わせない。

 それこそが、私が団長から言い渡された、最大にして唯一の目標なんだ。


 さて、……。向こうの現場はどうかな?

 私は元女盗賊の意識に潜り込み、視覚と聴覚を共有させた。


 すると、「半次郎」が小声で何事か訴えているのが聞こえてくる。


『ねぇ、元女盗賊ぅ~っ。これって、ウチからの提案なんだけどさぁ~~っ』


『何でやすか?』


『野盗達の、あれくらいの人数と武装なら、……さ。ウチらだけで、蹴散らせるんじゃない?』


『……』


 すると、一瞬、元女盗賊の体温が上がり、心拍数が跳ね上がった。


『ハルコンにさぁ、……。いいところ、見せたくない?』


 まるで異性を口説くようななまめかしい表情で、元女盗賊に迫ってくる。

 こちらまで、元女盗賊の心音が響いてくる、……。

ハルコンの薬学チートや、仲間たちとの冒険を楽しんで頂けたら嬉しいです!

この物語を気に入って下さったら、☆評価やブックマークで応援して頂けると、作者の励みになります!

ハルコンと一緒に次の展開を盛り上げるため、ぜひ力を貸してください!✨

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