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彼岸花  作者: さな
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出逢い

車の窓から彼岸花が見えて、漢字を思い浮かべた時に思いついた話です。

昔から、他人と関わることが苦手だった。


思ってないことでも人に合わせて頷いて、笑って、怒って。そんなことを繰り返す他人が、自分が嫌だった。


なのに。キミは嫌じゃなかった。

キミは私の話を聞いて、笑って、怒った。

そのどれもが、キミの本当だった。

笑ったふりも、怒ったふりもしない。

そんなキミに話をするのが好きだった。

キミの話を聞くのも好きだった。

笑ったふりも、怒ったふりもしなくていい。

キミの前でだけは、本当の私でいられた。

キミの前でだけは、私は私を好きでいられた。


ある日家に帰ると、知らない男の子がいた。

「今日からこの子は華の弟よ」

お母さんが言った。

「はな、おとーとよりおにーちゃんがほしい」

そういうと、両親は笑って言った。

「じゃあ、この子は華のお兄ちゃんだな!」

今思えば、かなり適当な親だ。

でも多分、幼いながら他人嫌いだった私が、それでも両親を好きでいられたのはその適当さ故だったのかもしれない。


そうして、キミが家族になった。


お目汚し、失礼しました。

こんな駄文でも読んで頂ければ幸いです。

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