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妹は死んでも守りますっ!!  作者: ハク白
第一章 帰ってきたシスコン
17/18

かえでは、萌えですッ!!

内容が……浮かばなくて、すみません。

今回は、詰まらない回です……。


その、内容、結構募集しています……。こんな回があったら良いのにな、とかあったら、送ってください。その、それくらい……思い浮かばなくて……。


今、実はワープロの方で、小説を書いていてそちらがメインに。その作品が、出来て、余裕が出来たら、きっと頑張ります……。

「本当に、大丈夫、お兄ちゃん?」

 かえでが、零の堅苦しい顔を腰に両手をあてて、前かがみ気味で覗きこむ。その表情と声色は不安と、心配に満ちていた。

 かえでが……心配を……。

 そんなに、怖い顔をしていたのか。

 かえでの前で、そんな怖い顔を……

(かえでの……前……)

 その時、零は不意にも、見てしまった。女であるあの部分を……。

 前かがみで、顔を覗き込むようにして、見てるんだぜ。決して悪気は……うん、無い。

「か、かえで……?その……」

 零は、言葉に出すのがつらくて、どもる。当り前の反応だろう、男として。

 そして、かえでのアレを見て、零が普通でいられる訳もなく――

「もう少し、あっても良いけど。かえでのが、ベストだっ!!!!」

 ――壊れた。

「……?えっと、ありがとう?」

 おふッ。かえでに、あの、かえでに、『ありがとう』と、言われてしまったぁぁああっ。どうしよう、ありがとう、って自信持って言える言葉なのに、疑問形って、もう……

(萌えだッ!!!かえで、萌えッ!!!)

「お、お兄ちゃん……ッ!?」

 零は、これ以上は危険だと、理性ではなく、そして自分の意志でもなく、『反射』で、そばにあった壁を思い切り頭突きをしていた。

 ああ、かえで……。どうやら、頭も痛いけど、人間としても、イタイ見たいだ……

(こんな兄でも、許しておくれ……。そして、愛の契りぃ――)


 ガツンガツンガツン――


 零は、それから十分間、壁に向かって頭突き、そしてアレンジして一人ジャーマン・スープレックスを壁に向けて行っていた。




「と、いう訳で――」

 スーパー頭突きを終わらせ、零はかえでと共に、クラスへ向かい、そして今は、教師の話を聞いていた。

 いつ聞いても、欠伸が出るというか、なんというか……

 この際、ハッキリ……詰まらん。

 因みに、横の席は、いない。いや、決して、襲ったとか、違うから。……その目、信じて無いだろ。

 零は、このクラスに入ってから、かえでにこんなことを言われた。


「席、変わってあげて?」


 破滅へのロンドだ。その言葉を聞いた瞬間、頭突きの時の傷跡、おもに額から、ピューと勢いよく流血。

 とまでは行かなかったものの、零の精神は破滅していた。

 何故だ……。お兄タンじゃなくて、あのしけたつらしたキモガキの方が良いて言うのかッ。

 ああ、かえでよ、お兄タンはさみしいぞ……。

 きっとこれが子離れなんだな、と小言で囁く。

「ええい、五月蠅い。少しは黙れ、この性欲変態ッ!!」

 すると、もう一方の隣から声が聞こえる。その声は、昨日戦って勝った相手の物で――

「五月蠅くねぇよ。これは列記とした、妹観察なんだッ!!」

「何その堂々とした、変態発言ッ!?考えろ、妹観察って、どう考えても変態以外答えがねぇだろッ!!この変態バカッ」

「バカ……だとッ!?俺は、バカじゃないッ。天然なんだッ!!良いかっ、俺をバカ呼ばわりするということは、かえでもバカ呼ばわりしていることと同じなんだぞッ、むっつりバカッ」

「いやいや、意味わかんねぇよっ!!なんでお前をバカ呼ばわりしただけで、櫻庭さんもバカ呼ばわりなんだよっ、キモ変態バカッ」

「兄だからだッ!!」

「それこそ意味わかんねぇんだよっ!!なんでお前が櫻庭さんのッ――」

「俺も櫻庭だッ!気付け、そして嘆けッ!!このムッツリーニ卿ッ!!」

 その時、突然ポカと優しい衝撃が頭に響く。

 零は、そっと上を向くと、かえでが居て。そして、周りは二人の喧嘩に耳をひそめていた。

「お兄ちゃん……五月蠅いよ?」

 顔を少し傾け、疑問形で叱る。

 くそう……鼻血が止まんねぇぜ……っていうか、他のゴミ共、見るなッ。

「お兄ちゃん……ダメだよ?こんなところで、鼻血出しちゃ……」

 論点が違うッ。でも、可愛いッ。

 もう、天然って素晴らしいッ。

 因みに、かえで以外がこんなことやったら、一発殴りますよ、ムカつくから……。

 零は、その言葉に軽く頷き、静かにしたのだった――……

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