かえでは、萌えですッ!!
内容が……浮かばなくて、すみません。
今回は、詰まらない回です……。
その、内容、結構募集しています……。こんな回があったら良いのにな、とかあったら、送ってください。その、それくらい……思い浮かばなくて……。
今、実はワープロの方で、小説を書いていてそちらがメインに。その作品が、出来て、余裕が出来たら、きっと頑張ります……。
「本当に、大丈夫、お兄ちゃん?」
かえでが、零の堅苦しい顔を腰に両手をあてて、前かがみ気味で覗きこむ。その表情と声色は不安と、心配に満ちていた。
かえでが……心配を……。
そんなに、怖い顔をしていたのか。
かえでの前で、そんな怖い顔を……
(かえでの……前……)
その時、零は不意にも、見てしまった。女であるあの部分を……。
前かがみで、顔を覗き込むようにして、見てるんだぜ。決して悪気は……うん、無い。
「か、かえで……?その……」
零は、言葉に出すのがつらくて、どもる。当り前の反応だろう、男として。
そして、かえでのアレを見て、零が普通でいられる訳もなく――
「もう少し、あっても良いけど。かえでのが、ベストだっ!!!!」
――壊れた。
「……?えっと、ありがとう?」
おふッ。かえでに、あの、かえでに、『ありがとう』と、言われてしまったぁぁああっ。どうしよう、ありがとう、って自信持って言える言葉なのに、疑問形って、もう……
(萌えだッ!!!かえで、萌えッ!!!)
「お、お兄ちゃん……ッ!?」
零は、これ以上は危険だと、理性ではなく、そして自分の意志でもなく、『反射』で、そばにあった壁を思い切り頭突きをしていた。
ああ、かえで……。どうやら、頭も痛いけど、人間としても、イタイ見たいだ……
(こんな兄でも、許しておくれ……。そして、愛の契りぃ――)
ガツンガツンガツン――
零は、それから十分間、壁に向かって頭突き、そしてアレンジして一人ジャーマン・スープレックスを壁に向けて行っていた。
「と、いう訳で――」
スーパー頭突きを終わらせ、零はかえでと共に、クラスへ向かい、そして今は、教師の話を聞いていた。
いつ聞いても、欠伸が出るというか、なんというか……
この際、ハッキリ……詰まらん。
因みに、横の席は、いない。いや、決して、襲ったとか、違うから。……その目、信じて無いだろ。
零は、このクラスに入ってから、かえでにこんなことを言われた。
「席、変わってあげて?」
破滅へのロンドだ。その言葉を聞いた瞬間、頭突きの時の傷跡、おもに額から、ピューと勢いよく流血。
とまでは行かなかったものの、零の精神は破滅していた。
何故だ……。お兄タンじゃなくて、あのしけたつらしたキモガキの方が良いて言うのかッ。
ああ、かえでよ、お兄タンはさみしいぞ……。
きっとこれが子離れなんだな、と小言で囁く。
「ええい、五月蠅い。少しは黙れ、この性欲変態ッ!!」
すると、もう一方の隣から声が聞こえる。その声は、昨日戦って勝った相手の物で――
「五月蠅くねぇよ。これは列記とした、妹観察なんだッ!!」
「何その堂々とした、変態発言ッ!?考えろ、妹観察って、どう考えても変態以外答えがねぇだろッ!!この変態バカッ」
「バカ……だとッ!?俺は、バカじゃないッ。天然なんだッ!!良いかっ、俺をバカ呼ばわりするということは、かえでもバカ呼ばわりしていることと同じなんだぞッ、むっつりバカッ」
「いやいや、意味わかんねぇよっ!!なんでお前をバカ呼ばわりしただけで、櫻庭さんもバカ呼ばわりなんだよっ、キモ変態バカッ」
「兄だからだッ!!」
「それこそ意味わかんねぇんだよっ!!なんでお前が櫻庭さんのッ――」
「俺も櫻庭だッ!気付け、そして嘆けッ!!このムッツリーニ卿ッ!!」
その時、突然ポカと優しい衝撃が頭に響く。
零は、そっと上を向くと、かえでが居て。そして、周りは二人の喧嘩に耳をひそめていた。
「お兄ちゃん……五月蠅いよ?」
顔を少し傾け、疑問形で叱る。
くそう……鼻血が止まんねぇぜ……っていうか、他の男共、見るなッ。
「お兄ちゃん……ダメだよ?こんなところで、鼻血出しちゃ……」
論点が違うッ。でも、可愛いッ。
もう、天然って素晴らしいッ。
因みに、かえで以外がこんなことやったら、一発殴りますよ、ムカつくから……。
零は、その言葉に軽く頷き、静かにしたのだった――……