接触しちゃいますっ!!
すみません。身体の調子が本調子ではないので、短い文になってしまいました。
本当にごめんなさい。
次回は、書けるように頑張ります・・・。
何時間経っただろう。零は、真っ赤で、でも真っ暗な、とても変な気分を味わっていた。
此処は・・・どこだ。なんだか、懐かしい気が、す、る―――
零の目の前には、決して思い出してはいけない、忘れようとした過去が突然目の前に映った。
「―――っ!?」
ガバ、と上半身を勢いよく起こし、辺りを確認する。
そうか、此処は、俺の部屋だ・・・。あの後、二人で色々話して、そして寝たんだ。
身体がじめじめする。いやな汗だ。手の平には冷や汗が付いていて、そして、少しクラクラする。
「風邪でも、引いたか?」
そうだったらいいな、と苦笑しながら、額に手の平を当てる。すると―――
「―――つっ!!!」
そうか、そうだったな・・・。今、俺はアレを見ていたんだ。
両手を握りしめ、ベッドに叩きつける。無性に悔しかった、アレを思い出すと、悔しくて、悔しくて、悔しくて―――・・・。
畜生が・・・っ。一生、俺は、罪を背負って行けってかよ・・・。
シーツを、思い切り握りしめ、そして、夢を振り払うように頭を揺さぶり、ベッドから立ち上がる。
時間は、いつもの起きる時間と同じにして、四時。
少し早いが、学校の準備でも、ということで、久しぶりの制服に手を通した―――・・・。
階段から、下りて来る足跡があった。それはきっと、零の愛しの妹のであって。
「ふぁ~ふぅ・・・。おはよー、お兄ちゃん」
あぁ、可愛いっ。可愛すぎるっ。寝ぼけて、涙を溜めている半目に、ダボダボのシャツ、似合い過ぎているっ。
零は、昨日、出来なかった妄想をフルに活用し始めた。
「おはよーかえで。お兄ちゃんが服を脱がせてあげようか?」
軽い口調で、零は変態ネタを暴露する。それに動じた気配を見せないかえで。
アレアレ・・・。なんで無反応なの・・・。
「お兄ちゃん・・・。私はもう大人なんだよぉ。そんなの一人で出来るもんっ」
あ、やべ、鼻血出そう。
零は必死に鼻を押さえる。
「どうしたの?お兄ちゃん。もしかして、花粉症?」
おぉっ。これまた古い病気を・・・。
花粉症、今はもう発症はしないとされている病気、らしい。かなり古いものだとは聞いている。
「違う違う。なんでもないよ」
「そっかっ♪」
その笑顔が俺を殺すっ。悩殺され放題だ。
「っと、顔洗ってくるね?」
「おう、ゆっくりな」
トテトテと可愛らしく歩いて行くかえでを見送ると、零は、朝ごはんの支度をしたのだった―――・・・。
「鍵の閉め忘れは無いな?」
零は、かえでに尋ねる。それを、笑顔で―――
「無いよっ。私たちの家には誰も入れさせないからねっ♪」
私たち・・・。お兄ちゃん、勘違いしちゃうよ。別に、本当に結婚して私たちの家にしても良いけどねっ。
その時、零と、かえでの二人の前に一人の少女が立ちはだかった。
「・・・見つけましたよ」
その少女の言葉は、零に向かって言っているものだった―――・・・。