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交差する一瞬

少女は戦う意思を持って息を止めた。


この覚悟と共闘が示す未来とはーー。





視線の先、迫り来る数体の侵食体。


その瞬間――世界から音が消えた。



動きも、風も、すべてが凍りつく。


空気さえ、重く沈んだまま動かない。


世界を無理に押さえつけたような、歪な感覚……。



しかし、その力は完全ではない。


止められる範囲は狭く、時間もわずか。


それでも、“そこだけ”が切り取られたように止まっていた。



少女は歯を食いしばり、視界がわずかに揺らぐ。


(息が、もう……)



次の瞬間、世界が弾けるように動き出した。


だが、その一瞬で十分だった。


侵食体の動きがわずかに遅れ、生まれた隙が戦場の流れを変える。


ゼロは、それを見逃さなかった。



一歩、踏み込む。



地面が沈む。



そして、大きな腕を振り抜く。



無数の侵食体が、鈍い音を響かせながら吹き飛んだ。


その衝撃が、空気を震わせる――。




ほんの一瞬の静寂の中で、視線が交わる。


だがそれは、戦いの最中には不自然なほど長く感じられた。


言葉はない。


それでも、ゼロの瞳がわずかに変わる。


存在を認められた――確かに、そう感じた。



その瞬間、少女の中で張り詰めていた恐怖が、わずかにほどけた。



再び、戦場の音が押し寄せる。


少女は、大きく息を吸い込んだ。


肺が焼けるように痛む。


それでも、視線は逸らさなかった。




ここまで読んでいただきありがとうございます。


この作品は、実際に見た夢を元にしてます。

そのため、現実的な理屈よりも、雰囲気や感覚を大切に描いていきます。


少女の出会いと成長に注目してお楽しみください!


よければ、また次話も読んでいただけると嬉しいです。

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