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Savior ~救済者~  作者: A
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第八話 リビアン達との別れ

ノエル、エル、リビアンは仲間達がいる酒場に向かった。


ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ


ノエル達が酒場の中に入ると人の声で店が溢れかえっていた。3人がドアの前で突っ立っていると仲間の1人である男が話しかけてきた。


「あっ、船長!!ノエルさんにエルさんも!」

「よう」←リビアン

「やあ」←ノエル

「どーも」←エル

「で、あいつ等は何処にいるんだ?」


リビアンが元乗組員クルーに尋ねた。すると、男は中央より少し右を指指しながら仲間の場所を教えノエル達と共に仲間がいるテーブルに向かった。


テーブルの近くに行くとノエル達を視界に入れた仲間達がノエル達に声を掛けた。


「おっ、船長達が帰って来た。」

「待ってましたよ!船長、ノエルさん、エルさん。」

「残りの人数の仕事の確保出来ましたか?」

「今日は、飲みましょう!!」


等などと元乗組員達は質問や声をノエル達に掛けた。ノエル達は、質問に答えるため口を開いた。


「お前等、ちょっと口を閉じろ。お前等に話がある。」

「......。(シーン)」

「....今日は、皆で自分達が働く所を探した。」

「「(コク)」」

「でだ、簡潔に言うと全員の働き口が見つかった。」


リビアンがそう言うと、元乗組員達は嬉しそうな顔をした。ノエルは、彼等の嬉しそうな顔を見て微笑んだ。すると、斜め前から視線を感じ見てみると、リビアンがノエルを見ていた。


「?」

「(ジィー)」

「?リビアン、俺の顔に何か付いてますか?」

「いえ、そうではないのです!」

「?」

「ただ、なんとお礼をしたらいいのか。」

「ハハッ、お礼なんていいですよ。俺はもうあなた方に先程お礼を貰いましたので。」

「?先程...ですか?」

「はい。人の笑顔程心に響くお礼はありませんから。」

「ッ!?...そうですか。」


リビアンは、ノエルの言葉に驚いたもの心底嬉しそうに笑うノエルを見て微笑んだ。また、今までのノエルの言動からノエルの言葉を聞いてすぐに納得した。

数時間後、日が暮れてきた頃、それぞれ己が確保した宿へと帰って行き、ノエルとエルの2人が残った。


「なあ、ノエル。」

「ん?」

「今から宿を探すんだったら、俺が良い宿紹介してやるがついて来るか?」

「えっ!?いいのか?」

「おう!しかも、その宿は宿泊代は無料タダで食事は美味いんだ!!」

「マジで!!じゃあ、そこに泊まるわ。」

「俺もその宿に泊まるから道案内がてら一緒に行こうぜ。」

「おう」


ノエル達は雑談しながら旅人には最高の宿へと向かったのだった。

日が沈み辺りが薄暗くなってきた頃、一軒の家が見えた。ノエルは到底宿とは思えない建物を見て驚き歩みを止めた。だが、エルは歩みを止めず家に向かって歩いている。それを見たノエルは、エルを追いかける様にエルの元まで駆け寄った。


コンコンッ (シーン...)


エルが扉をノックをする。が、家の中は灯りがついているのに扉が開く気配がしない。すると、エルが扉、正確には家の中にいる人に呼びかけた。


「おーい、俺だよ~。エルなんだけど、誰か開けてくれないか?」


.....ドタドタドタドタッ   バンッ  ドッ「う゛っ」 バタリ...


ノエルはエルの行動を疑問に思っていると、徐々にこちらに向かってくる足音が聞こえてくる。そして、勢い良く扉が開け放たれ『何か』が扉の正面にいたエルのお腹に突撃した。エルは、突然きたお腹の鈍い痛みに声を漏らし後ろに倒れたのだった。しかし、それは少しの間だけですぐにエルは起き上がった。エルの腰には子供がしがみついていた。


「大丈夫か?エル。」

「ああ、なんとかな。ハハッ」

「ならいいけど...。ところで、エルとその子は知り合い?」


ノエルは、エルの腰にしがみついている子供をチラッと見てエルに尋ねた。エルは、子供を腰から引き離しノエルの方へ体ごと向かせ、子供とのことを話し始めた。


「そーだなぁ、知り合いっていうよりも俺の弟って言ったほうが正確だな。」

「....弟?..そうか、成る程。だからその子はしがみついていたのか...。」

「そーいうことだ。ほら、お前も自己紹介しな。」


エルは、微笑みながら弟にそう言ってポンッと背中を押した。


「(コクッ)カミュ・ラッセフェル....8歳。」

「はじめまして、カミュ君...えーと、ミュー君でもいいかな?」

「(コクッ)」

「フフッ、ありがとう。俺は、ノエル・アヴェンチュリン、エルの友達なんだ。よろしくね。」

「うん!」


ノエルは、無邪気な笑顔で返事をするカミュを見て今もメイフィスアーサ王国にいるであろう兄弟の事をふと頭に浮かべたのだった。そして、ノエルはエルに話しかけた。


「エル、ここに来る前に行っていた宿ってお前の家だったのか。」

「はははっ、宿泊代が無料な宿なんてここしかねーよ。」

「エル兄ちゃん、ノエル兄ちゃん、ママ達が呼んでる。」

「分かった。ノエル行くぞ~」

「ああ。」


ノエルとエルが話し終わった時、丁度家の中からカミュがノエル達の元まで来てエルの服を引っ張り2人を呼びに来た。そしてエルは、返事をして家の中に入っていった。またノエルは、エルとカミュの後をついて行きラッセフェル一家と雑談をしながら食事をしたり、カミュとお風呂に入ったりと一夜を過ごしたのだった。


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