40/51
影39
このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。
「ああ、良かったぁ」
「また明日から、来てくれるね」
「えっ」
律子が、幻一郎の方を振り向いた。
「じっちゃん…」
律子は、幻一郎とお別れしようと思った自分を恥じた。幻一郎に、すべてを見透かされていたかと思うと、そんな自分がとても恥ずかしく思えた。
いつものように、掃除をしていた律子が、ゴミに捨てられていた幻一郎のある原稿を目にした。千切られ、他のゴミに混じって捨てられていたのだ。
「これなに?」
律子がその原稿を拾い、幻一郎に突きつけた。
「なんでそんなの持ってるの」
その原稿には、幻一郎の恋愛話が書かれてあった。




