桜色センチメンタル
四月。
桜は満開で、大学は沢山の新入生で溢れかえっていた。
「なぁ。お前は知ってるか?」
「んー。何を?」
「何をって……まさか知らないのか?美人な新入生の話。」
「興味ねぇ……。」
「お前なぁ……。」
あれから二年。彼女とは一度も連絡はとれていない。
「おっ!ラッキー!おい!あの子だぜ!さっき言ってた子!」
「ふーん……。」
はっきりいって興味無いんだが……。
そう思いながら、とりあえず見てみると……。
「松……家?」
「……先輩?」
まさか……そんな筈は……。
「やっぱり居た!お久しぶりです、先輩。正真証明、松家ですよ。」
「お前、どうして……!」
「こっちで一人暮らしすることになったんですよ。これからはずっと一緒に居られますね!」
「えっ!何!?お前ら知り合い?」
俺はそう訪ねてきた友達にーーーーー
「俺の彼女だよ。」
堂々と宣言したのだった。
桜が満開のあの日、俺達は出会った。
まるで死んでいるかのようだった俺に、彼女が手をさしのべてくれた日も、彼女と付き合った日も、いつも桜が満開だった。
桜は俺人生で、まるで道しるべのような、そんなものなのかもしれない。
桜色の彼女と家族になれるまで、あとーーーーーーーーーーーー




