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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.61


 東の空が徐々に温かみを増していく。夜の帳がゆっくりと上がっていくのを二人は感じている。



 頬の涙がすっかり乾いた頃。ポツリと信太が悠人に問う。


「なあ悠人。俺はいつどこで、死ぬ運命なのかなあ」


 悠人は何故かヘミングウェイの老漁師を思い出しながら、


「知らねえよ、神様じゃねえし」


「いや。神様だろ? 海神だろ?」


「チゲーし。てか、信太さん、もうじき朝日が昇るよ……」


「な。あ、やべ。お嬢に叱られるわ、神様を朝まで監禁してたって」



 悠人はスッキリした顔で、


「ははは。俺は後で京に怒鳴られる為に、この世に生まれてきたんだね」



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