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磯に香る君のそばに海神  作者: 悠鬼由宇
第2章
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第二楽章 Valkyrie Op.49


 何度も述べるが、悠人は酒が強い。四国生まれの男故、強い。産湯は焼酎に浸かり… そんな話はどうでも良い。


 さて、宴たけなわとなる頃になっても、悠人は平然とくいくい呑んでいる。洋一は唖然とし、


「神様… 一人で二升は飲んでるよ、こりゃもっと作っておかないと…」


 と更なる犯罪行為を決意させたことまでは悠人は知らない。



 京を除き悠人にもっとも歳が近いのが信太であるせいか、或いは猟を共にし連帯感が培われたのか、悠人の側には信太がどっしりと腰を据え、こちらはちびりちびりとコップを舐めている。



 周囲が驚愕した通り、信太がこれほど人に打ち解けている姿はかつてない。それを知らぬ悠人は自然体で信太に接する。それも相当馴れ馴れしく。側から見れば、兄弟のように。



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