プロローグ
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(現在は3~4日で1話更新です)
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「天狗姫が来るわよ!」
とある高校の始業時間。生徒達の話声で雑然としていた教室は、一人の女子が発した言葉により瞬時に沈黙の静けさへ変わってしまった。
廊下をカツカツと歩く音が近づいてくる。その足音は教室の後ろのドアで止まった。
間もなくしてドアがガラリと開き一人の少女が姿を現す。
「…………」
入口に佇む少女の大きな瞳が教室全体を見渡すと、一気に張り詰めた空気へと変わってしまった。同時にクラスメイトの緊張が高まる。
美しく綺麗な顔立ちの少女は、長い黒髪をなびかせながら自分の席へ向って真っ直ぐに歩きだした。
少女の進路を邪魔する者はいない。
少女の進路をふさいでいた者は、その姿を見るや否や、慌てて道を開ける。十分すぎるほどの距離を取るクラスメイト達。
皆、少女に触れないように、関わらないようにしている。一度関わってしまうと、自分に被害が降り掛かってしまうから。
だから誰も少女と挨拶をしないし、目を合わさない。
少女は着席すると、真っ直ぐに背筋を伸ばし、大きな瞳は正面の黒板を見つめていた。
凛とした佇まいは、優美な女性にしか見えない。が、その瞳は威圧的なうえ、相手を睨みつけるような険しさだった。
己は気高く美しいと、無言の態度を示す少女はまさに『天狗姫』である。
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