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91話 

100話までの稼ぎです。すいません

語り部視点です。誰なんでしょうね

へへへ。あっしは、とある国の『語り部』でやんす。今魔界で戦争があるってんで、御上の勅命でこうして観察してんす。それにしても、まだ始まらねぇーのか…そうだ。暇なら少し聞いてくれねーか。昔昔の魔界のお話さ。



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ーー

地獄は人の死後、極楽に行けなかった魂が地獄に落ちるのだが、この世界の地獄はそんな事はしない。赤鬼や青鬼などもいない。

この世界の地獄は、地上と同じで村や町があり多くの魔族が住む。魔界と地獄の違いはただの位置の呼び名だけ。魔界と地獄は真ん中に分けるように谷がある。この谷は、霊歌の谷と呼ばれ落ちた者は二度と生きて帰れず、そして二度と転生もできない。魂ごと無くなるといわれてる。

そして、この谷は100年に一回、一年間地殻が変動し、谷が完全に閉じる。

それが今年だ。そして、その地殻変動が魔族と魔族の戦争の始まりだ。


なぜ、魔族同士が戦争し始めたかって?

それは、今の魔王が問題だ。現在の魔王は元人間という異色だ。そして、今の魔王は元魔王を倒した男だ。

魔王が死に、多くの魔族の長や腕に自信があるものが、魔王という魔界の頂点を目指して日々争っていた。弱いものは、殴られ殺され、死にたくないものは隠れた。そんな中、今の魔王がやってくると、腕に自信があるものなどを瞬殺し、そして頂点にたった。しかし、誰もが魔王を信用できなかった。そして恐怖でしか縛れていないことに気づいていた魔王は心を痛めていた。

そんな中、魔王に負けたものは魔王とはやっていられないと分裂していき、弱い者と物好きが魔王につき、それ以外の者は、地獄に行った。地獄では再び暴力で荒れ、そして一人の勝者がトップになった。その勝者は自分のことを冥王と呼んだ。


魔王は、国民と仲良くなるためにどうすればいいか頭を抱えた。城からでれば、多くのものが一目散に自宅にもどり、窓からこっそり魔王をみたり、魔王が話しかければひたすら、謝るり逃げる。

魔王はそれから城から出ることが少なくなった。

そんな中、城の扉をたたくものがきた。魔王はとても喜びすぐに扉を開けた。しかし、そこに居たのは魔族などではなく一人の青年だった。


「すまない。この城の主はいらっしゃるか?」


「俺だ…何しに来た…」


「道に迷ってな…気づいたらこの城が見えてな?もう、暗くなり野宿はしたくなかったから泊めてもらえるか?」


「ったく…わかった…入れ」


魔王は人間の青年を城に入れた。これは、おそらく寂しかったのだろう。

青年は持っていた酒を魔王に渡し一緒に飲もうと誘うと、魔王も一杯だけと言って盃を受けた。

しかし、この酒がとてもうまく、一杯のつもりがいつのまにか結構な量を飲んでしまった。

それから、魔王は酔いに任せ自分がしたこと。自分がしたいこと。それができないことを愚痴った。

青年は黙ってうなずきながら話を聞いてくれた。

魔王が話終わり、コップに注がれた酒を飲みほすと、青年が閉じていた口を開いた。


「そうか…なあ、俺にいい案があるんだが乗るか?」


「いい案だぁ?」


「絶対にうまくいくさ。信じろよ」


「ふっ!…まあ、いい。のった」


「そうか。俺はブレーメンだ。あんたは?」


「俺は…


ルシフェル…いや、


魔王 ルシファーだ。」

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