67話
まあまあ、文句言わずに読んでくださいよー
え?内容が支離滅裂?はて、なんのことやら?
「ホール?」
「ああ、ホールってのは俺たちの練習してる防音の魔法がかかった部屋だ。いくぞ」
アルジーや他の団員についていく。一度外にでて、別棟に向かっていく。見た目は、普通の家のようだ。これで、防音なのか?日本だのときは、重々しい扉に分厚い壁で、空気が悪くなりやすかったけど
中は学校の音楽室のように広くなっていて、指揮台やたくさんの楽器が置いてある。
「さあ、みんな自由に座ってくれ。ハジメはピアノでいいんだろ?」
「まあ、そうだね。んじゃ....」
俺は、置いてあったピアノに座る。他の団員は、ばらばらに睨むように俺を見ている。お手並み拝見ってか?
俺は、高揚の旋律を引き始める。少し、アレンジとして気持ち早く抉るように荒く引いていく。昨日貴族のパーティの時気づいたのだが、同じ音楽を奏でていても奏者の気持ちや精神面も音に反映されるみたいだ。昨日は、最初緊張していたからテンションが徐々に上がっていたので、聞いていた貴族も俺のテンションと同じように、気分が上がり、最後にはだんだんと体を揺らしていた。
今は荒くやっているので、どうなるかは....
「はっ!なんだこの演奏は!あらすぎて、まるで素人だな!なあ?アルト!お前もそう思うだろ?」
「.....いや....アスカ...よく演奏を聞くんだ」
「演奏を聴くって.....」
文句を言っていた女は、優男の言葉で俺の音楽を聴こうとした。
荒く演奏するっていうのは、悪いような気もするが俺はスキル『楽器演奏』と『音感』があるので音が外れることも、バランスが崩れることもない。その俺が荒く演奏すると、音に迫力が出る上、テンポが早いので聞いていて心臓がバクバクする。
「な、なんだ....ピアノだよな...太鼓かなんかかと思ったぜ....」
「ああ...ピアノってこんな感じに弾けるんだな....やべぇ....」
他の団員は、俺の演奏に驚いているようだ。文句を言っていた女も目を見開いて固まっている。その隣で優男は、満面の笑みになっている。ここで、俺は一気に変える。
今度は逆に、ゆっくりと弾いていく。曲自体は変わっていないので違和感はないはずだ。
「す、すげぇ!曲がいつの間にか変わったのかと思ったぜ!」
「ああ!やばいな.....」
「センスがいいのか....いや、表現力と言うべきか....アルジーさんが連れてくることあるな。なあ?アスカ」
「な、なんだ... これ、体が....鳥肌が止まんねー」
「聞いちゃいねーか。なあ、みんな!集まってくれ!わかってるよな?」
聞いていた団員は、俺の音楽にハマったのか近づいてくる。みなリズムに乗っているようだ。
ここで、俺は一気にさっきと同じ、いや、それ以上に荒く、かつ大胆に演奏する。
音のメリハリをつけて、変えることでより乗りやすくした。
「うおおお!すげえ!」
「この曲なんて名前?知ってるやつ居るか!?教えてくれ!!」
ピアノを囲みながら、体をゆらしたりと音楽に乗っている。踊っているものもいる。てか、あれ?増えてね?
ふと、入口のほうをみると先ほど掃除をしていた迷彩服の団員などが入ってくる。おいおい!まじかよ!
あっという間に俺部屋が満員なる。
そして、演奏が終わると、張り裂けんばかり...いや、建物が壊れるほどかな?
俺が椅子から立ち上がって、アルジーのところに向かおうとするが....拍手が鳴りやまない...
周りをみると、「やれよ?」「つづけてくれよ」という目で訴えられる...はぁ...
俺が、もう一度椅子に座ると、拍手が大きくなった。調子のいいやつらめ...
俺が次の曲を弾こうとピアノに指を乗せる
ピィーーーーー!!!!
笛を思いっきり吹いたような高い音が響く。拍手も止み、団員たちも音源に向く。
団員の人混みがなぜか、左右に割れる。割れた先にみたのは先程まで文句を言っていた楽団の奴らだ。みんな、椅子に座り、俺を見ている。その手には楽器を持って。演奏するみたいだな!
脇にいたアルジーを見ると満足そうな笑みに腕を組んでいた。どうやら、俺の仕事は達成できたみたいだ。
カウントのスティックをたたく音が聞こえる。俺も、心を引き締める。さあ、楽しもう。
ワン・ツー・スリー・フォー




