前へ目次 次へ 75/612 第七十五話 「ラリラリ~。友だちとランチに行くの」 パンプスを磨く家内の手が軽い。 「ふーん、僕も行こう」 「ダメよ、ついてこないで」 「犬みたいに言うな! 僕も別の店に行くんだ!」 「そう。いいお店知ってるの?」 「うん、フライが美味しいんだ」 「どこ?」 「モール街の東入り口」 「フライか、そっちにする。私幹事だから、あなたは別のお店にして」 ウインクする家内。 今更そんなことで心乱されないが、すぐに目が元に戻らない顔が怖いぞ!