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第七十四話
一枚、二枚、三枚……。
何度数えても足りない。
確かに五百円玉を七枚入れたはずなのに、一枚足りない。
この家にいるのは二人だけ。
自ずと犯人が分かる。
「おーい、貯金箱に入れてあった五百円玉が足らん」
「あら、あなた忘れてるのよ」
「何を?」
「昨日プリン買ってきてって言ったでしょ」
「それは生活費からだろ」
「だっておやつは別に買ってるから」
「君の食べたいものばかりじゃないか」
「小さいこと言わないの」
どっちがだよ!
一枚、二枚、三枚……。
何度数えても足りない。
確かに五百円玉を七枚入れたはずなのに、一枚足りない。
この家にいるのは二人だけ。
自ずと犯人が分かる。
「おーい、貯金箱に入れてあった五百円玉が足らん」
「あら、あなた忘れてるのよ」
「何を?」
「昨日プリン買ってきてって言ったでしょ」
「それは生活費からだろ」
「だっておやつは別に買ってるから」
「君の食べたいものばかりじゃないか」
「小さいこと言わないの」
どっちがだよ!
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