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第七十二話

 夫婦で散歩していると、急に雨が降り出した。

「あら、いやだ、洗濯物と布団が濡れちゃうわ」

 ここまで三キロも歩いてきたんだから、また三キロ歩いて帰らないといけない。

「おい、布団まで干しているのか」

「だってお天気だったもん」

「さあ、早く早く急げよ」

「膝が痛いのに」

「じゃ、どうしてここまで歩いてきたんだよ」

 朝は仲が良かったのに。

  

 すると、目の前にたくさんの女性たち。

「韓流スターよ!」

 

 何だよ、走れるじゃないか。

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