↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の狼騎士団長が現代に転移しちゃった!?~人間界と獣人界ふたつの世界の存亡を賭けた戦いが今始まる~  作者: ノブ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
1/15

プロローグ①

今から約1300年ほど前、人々と獣人は協力しあいながら平凡な日々を過ごしていました。

 

 しかし、不思議なことに現在彼らはこの世界のどこにも存在していないのです。

 

 それは突然のこと、彼らの住む獣人界と私たちの住む人間界が忽然と引き離されてしまったからです。

 

 その生活に慣れていくうちに人々の記憶からその出来事が消えさっていきました。

 現在、人間の世界には妖怪、怪物、UMAといった名称で数多く残ることとなりました。

 

 これは、獣人界と人間界ふたつの世界を巻き込んだ大きな戦いの物語です。



 -獣人界-

 ルナリア王国


 ウルフ族が支配する大国に約500万人の狼型獣人が生活しておりました。

 

 その国は古くより魔法で文明を栄えてきました。

 大国「ルナリア王国」では今日、次期国王となる者の戴冠式が執り行われようとしていました。


 「そろそろ戴冠式の時間か」


 ルナリア王国騎士団第15代目団長 グレイ・ブラン。

 

 齢8歳で大狼顔負けの剣の才能に目覚め始め、25歳という異例の速さで団長に成り上りました。

 広場で日課である剣の素振りをしていると戴冠式会場から声が聞こえました。

 

 「団長ぉ!こっちですよー!早く来て下さぁーい!」

 

「そんな大声で呼ばなくとも今行く」

 

 笑顔でグレイに駆け寄り、呼びにきたのは副騎士団長であるシュヴェリア。

 

 彼女もまた幼い頃からグレイと同じ師の元で修行を積んだ仲であり、

 その器用さと愛嬌で副団長にまで上り詰めました。


「私たちの団で来ていないのあと団長だけですよぉ!」

 

 時間内に間に合ってるからいいだろう、と小言を呟きながら指定された位置に

 彼女の背を追いかけるように向かいました。


 会場は緊張で静まり返り大司教の声が静寂の中響き渡ったのです。


「只今より、ルナリア王国新国王であるルプス・カマル様の戴冠式を執り行う。」


 皆の背面の大扉から現れた男は、白銀の毛並みと紅い眼を持つ成狼でした。

 背筋が凍るほど圧倒されるその出で立ちは、王にふさわしい姿をしていました。


「汝に問おう。ルナリア王国の国王として民を繫栄へ導き平和の糧となると誓うか。」

 

「誓う。私は我が民を導き、この国の繁栄の礎になることを願い約束する。」


 王冠が新国王の手に渡ろうとしたその瞬間、グレイの部下が慌てた様子で会場内に飛び込んできたのです。

 

「貴様!大事な式典中だぞ!」

 

「も、申し訳ありません!そんな事よりも、緊急事態なんです!」


 その気迫に気づいたグレイは国王に一礼をし、部下に駆け寄りました。

 

 「一体何があったんだ?」

 

 部下は息も絶え絶えの中、重い口を開いた。

 

「はぁ……はぁ……そ、それが、モンストル魔王国が大軍を率いて突然攻めてきました!」


 歓声で賑わっていた会場内が一転し、恐怖の声で騒めきだした。

 

 慌てふためく者もいて、その場にいた国民の何人かは逃げ出していきました。そんな中、

 新国王であるルプスが場を鎮めるべく、声を上げた。

 

 「相手の軍は総勢どれぐらいだ?」

 

「詳しくは分からないです。しかし、私がざっと見ただけでも10万は居たかと思います…。」


 「なるほど、どうやら向こうは本気でこの国を落としにかかっているようだ。」

 

 ルプスの頬に汗が一筋垂れる。それもそのはず。相手国が10万に比べ、今此方にいる兵はたったの5万。

 

 倍以上の兵を保有する相手に守り切れるか少しの不安がよぎり顎に手を添えた。

 

 (今、対抗しなければこの国が滅ぶことになってしまう。)

 

 誓ったことが嘘になったら旧国王に、そして信頼してくれている民に示しがつかなくなってしまう。

 

 グレイを含めその場に居た者達がその気迫に押されるほど、ルプスの覚悟は凄まじいものであった。

 

 広場にいる騎士団全隊員の方に顔を向け、怒号が響き渡りました。

 

「ルナリア王国騎士団達よ!モンストル魔王国の軍が今まさにこちらに向かってきている。」

 

「その数は約10万! 第1から第3番隊はグレイと共に前線へと出向け。

 第4、第5番隊は城壁からの遠距離攻撃を頼む。第6番隊は王国内の警護に回り相手国が侵入次第、撃破を頼む!」

 

「相手は我々の約倍の兵力だ。臆する気持ちもわかる。しかし、ここで我々が守らなければこの国が滅んでしまう!」

 

「お前たちの愛する家族や友人、そして民を守りたければ命を懸けてでも戦うのだ!」

 

 新国王の演説に全体の士気がだんだんと上がっていきました。

 

「では、各自言われた持ち場に着け!検討を祈る。」


 (これで、私もグレイの役に立てたらいいな……)

 その思いに馳せるシュヴェリアだったが、 グレイから放たれた一言に顔を歪め、固まりました。


「シュヴェリア……いや副団長にお願いがある。君には国王であるルプスの警護を頼みたい。

 万が一でも国王に何かあっては民に顔向けができない。」


「……な、なんでよ。私だって前線で戦えるわ!それに剣術なら貴方にだって引けを取らないくらいには強いんだから!」


「だからこそだ。俺に匹敵する剣術の持ち主ならば、お前に頼みたいんだ。」


「でも……お互いこれが最後かもしれないんだよ?生きて帰ってくるって保証はあるの?」

 

「それは、断言できない。今までに経験したことのない戦いだからこそ、周りは俺の力を頼りにしている。

 だが、実際は他の奴らと変わらない一人の戦士だ。俺はただ、団長としての責任感とみんなの声で奮い立ってるだけだ。」

 

「じゃあ、お願い。生きて帰ってきて…」

 

「その保証は残念だができない。だが、約束だけはしておく。」


 そう言い終えると、グレイはシュヴェリアに背を向けて、戦いの場に向かった。


 ‐ルナリア王国南端‐

 フェンガリ平野


 敵国、モンストル魔王国は海を挟んだ南に位置しており、海岸には大量の船が停泊していました。

 

 その船団の中でもひと際大きな母艦には、魔王軍大将バハム・ドラーガが玉座に鎮座していました。


「……準備が整い次第、直ちにルナリア王国に向かうぞ。幸いにも敵は5万程度だ、我らの半分にも満たん。」


「まずは厄介な王国騎士団長……グレイ・ブランをこの世から葬り去る!」


あとがき

 まずはこの作品を読んでいただきまして、ありがとうございました。

 僕自身、ふと思いついた物語でしたが、どうにか形にして残したく世に出したいという思いで

 今回、小説にしてみました。

 僕本人に文才は無いので誤字脱字読んでいたらあるかもしれませんがそこは温かく見守っていいただければ幸いです。

 まだ序章の部分ですのでこれからグレイがどういった経緯で人間世界へ来ることになるのか……。

 次の投稿までお待ちしていただけると嬉しいです。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。