運営会議
アリス、シオン、ユウマが戦闘しているときに運営側で会議があった。
議題は【急速に攻略していく三人組】についてである。
まさにアリス、シオン、ユウマのことである。
会議に参加しているのは人が操作しているゲーム内キャラクターだ。
「これより、会議を行う。議題は【急速に攻略を進めていく三人組】についてである。つい一昨日始めたばかりの彼らが先日、第二層へと進んだ。そして更に今、第三層へと進もうとしている。これについて、僕からの意見は「もう少しエリアボスを強化するべき」だ。」
「異議アリ。もしモンスターを強化してしまうと他のプレイヤーに求められる難易度が高くなってしまうのでは?このゲームもそうだが、元々プレイヤーたちに楽しんでもらうために作ったのではないか?だがモンスターを強化してしまうと次の層へと行くための難易度が上がってしまう。その場合、プレイヤースキルにもよるがモンスターが強すぎて攻略出来ない人も出てくるだろう。それでも良いのか?」
「しかしエリアボス、即ち次の層へ行くための試練ということ。その場合、ある程度までならエリアボスを強化しても問題ないのではないか?それにどこかのWebサイトなどにボスの攻略情報も近いうちに載るであろう?」
「しかし...」
「難易度を彼らに合わせる必要はない。難易度をある程度あげるだけでいいと思う。そうすることにより、少しは彼らの攻略速度も落ちるし、本来の目的である”プレイヤーに楽しんでもらう”という目的も十分に達成できるのではないか?」
「確かにそうだがある程度の強化とは具体的にどのような感じなのかね?」
今まで無言だった男が口を開いた。
「ある程度の強化を具体的に、ですね?簡単に言えば、相手の内部ステータスの数値を上げたり、攻撃頻度を上昇させたり、新たな攻撃技や自己バフ技を獲得させたり。それに動きを完全ランダムにする代わりに、攻撃が来るまでは少し何かの合図を入れたりと。」
「なるほど。それならばエリアボスの数の増加というのはどうだ?」
「というと?」
「今制作中の第十一層。そこに一体だけのエリアボスではなく複数の、力が分散しているエリアボスを配置して数で叩く、ということだ。」
「なるほど。そのようなのも悪くはなさそうだ。」
「それでは結論に移行します。結論は【彼らに合わせた強化ではなく、エリアボスのプレイヤーの強さに合わせた強化】となりました。異論あるものは居ますか?」
「...」
「...」
「...」
「無言、ということは異論はなしと受け取ります。これにて会議を終わります。」
最終的に、会議の結論はエリアボスのある程度の強化ということで可決された。




