”蒼鷲”集合会議
「カグラ~こっちで方向会ってるの?」
「大丈夫だよぉ、こっちであってる」
アリス&カグラは現在、元居た場所に戻ろうとしていた。
ただこのゲーム、ワールドが広すぎてかなり面倒なのだ。
そのため途中で方向ミスってるのを疑うのは無理もない。
「ほらほらぁ、見えてきたよぉ」
「ほんとだ、やっと着いたぁ~!」
「長かったよねぇ」
「長かったぁ」
「ん、あれシオンじゃないか」
「シオン?君のチームメンバーのことかい?」
「そうそう。私のリア友。ただなんか...元気がないように...」
シオンは、なんか生きる気力を無くしたみたいな、そんな顔をしていた。
とはいっても、当然あの事件のことだろう。怒りすぎて疲れたのか...
「どうしたんだろうね...」
「お~いシオン~!やっほー!」
「あぁ...アリス...と...」
シオンはアリスと一緒にいる白っぽい金髪のカグラのことが気になったようだ。
「初めまして。あなた方のギルドに参加させてもらったカグラと申します。」
「あぁ...あの子かぁ...」
「ところでシオン、なんかすごい生きる気力をなくしたような顔してるけど平気?」
「いや...凄い疲れた...」
「あぁ...そうなのね...ちなみにどうしてそんな疲れたの?」
「...あとで個人チャットで言うよ...」
「わ...わかった...」
「アリス、シオンさん平気ですかねぇ...」
「大丈夫だよ。放っておいてあげて。」
「わかりました...」
その時、凄い速度でこちらへ向かってくる者が現れた。
ユウマである。
アリスはユウマが帰ってきたかといつも通り。
カグラはなにあれと少し引き気味。
「やぁ、アリス、シオン、あと...君はカグラって子か。よろしく」
足も状況判断も速いユウマであった。
「よろしくお願いします。」
カグラも挨拶を返した。
「とりあえず、ユウマはエリアボスを倒して来たってことだよね?」
「あぁ。アイスドラゴンとやらを討伐した。」
その時、シオンが話した。
「実は...どこ探してもエリアボスは見つからなかったんだよね...」
「そうなると、私達が堕天使を討伐したから残るは一体か。」
「もしかしたらぁ、最後はエリアボス二体を討伐しないと出現しないんじゃないかなぁ?」
「なるほど...一理あるな。」
「その場合だとかなり強いってことになるよね...」
「まぁ...そうだねぇ」
アリスは考えた。
今の段階でどうすれば最後のヤツに確実に勝てるか。
フィールドも相手も何も情報はない。
今から行くとすると無理がある。恐らくユウマ以外疲れているからだ。
ユウマはどうせすぐに討伐しただろうが、アリス、カグラは天使・堕天使の二連戦で疲れている。
そして理由はわからないがシオンもとても疲れている。
となると今するべきは何か。
「よし。決めた。今日は一旦全員落ちて休んでから明日やろう。」
「そうするか。」
「それがいいねぇ」
「それじゃ、私は先に落ちるよ。じゃあね!」
「またねぇ~」
アリスは先にログアウトした。
「そしたら僕も落ちるとするか。カグラはどうする?」
「僕はまだやりたいことがあるから残るよぉ」
「そうか。それでは、また明日会おう。」
「バイバーイ」
そうしてユウマもログアウトした。
「...」
「シオンさん、平気...?」
「動く気力すら出ない...」
「早めに落ちたほうがいいですよ...」
「そうするよ...」
そういってシオンもログアウトした。
「ふぅ...さてと。まずは鍛冶屋に行こうかな。」
そう言って、カグラは鍛冶屋へと向かった。
「あらぁ?カグラちゃんじゃないの!こんな時間にどうしたのよぉ」
「実はさぁ...装備を作ってほしくて...あと味方にシールドを張れるような...そんなアイテムも。」
「んなるほど...任せて頂戴!すぐに作るわ!」
そういうとセナは鍛冶屋の工房に入っていった。
鍛冶屋にいるのはセナとカグラだけ。
聞こえるのは鉄を打つ音だけである。
そうこうしているうちに、セナさんが戻ってきた。
「はいこれ。エーテルクラスターっていうアーマーね。アーマーというよりは、布にタンタルハフニウム炭素合金を編み込んだものだと思ってくれていいわ。」
カグラに渡されたのは、綺麗に畳まれている布製の装備だった。
広げてみると、魔法使いがよく着るローブ的な感じだった。
魔女の帽子はないけどね。
「タンタル...なんだってぇ?」
「要は布に鋼入れてるから防御力バツグンってことよ!」
「なるほどぉ!」
「それで次にこれ。味方にシールドを張れるアイテム。名前は自分でつけて頂戴☆」
「わぁ...ありがとうございます...!」
「いいってことよ!それよりも早くバックに入れないと、強制ログアウト時間が来ちゃうよ!」
「はわゎ...急がないと...」
カグラはアイテムウィンドウを開き、アイテムを入れ、装備をもらったローブに変更した。
「あら、似合ってるじゃないの!」
「えへへ...」
「それじゃ、私は落ちるから。カグラちゃんも落ちたほうがいいわよ!」
「そうだ...寝ないとでしたね...」
「そうそう。それじゃあ、また会おうねカグラちゃん」
そういって、セナはログアウトした。
「それじゃ、僕もログアウトするか。」
そうして、カグラもログアウトした。
作ったっきり投稿するのを忘れていた。




