表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖魔界  作者: 山本吉矢
96/117

第10章 3話

「どうした!どうした!」

有利だと知ったとたんに、調子に乗って剣を振り回すヘレクロウス。

くっ・・・。

確かに・・・。

かなり不利。

まずこっちに武器が無いのはいつもの事なんだけど・・・。

相手が鎧に身を包んでるのは初めて。

しかも・・・。

かなり身軽に動いている。

普通、ああいう重たそうな鎧を付けてると動きが鈍るはずなんだけど・・・。

彼にはそれがない。

弱点らしき部分がまるっきり分からない・・・。

何か無いのかしら・・・。

いつも私の戦い方はまず弱点を攻める所から始まる。

なにせ・・・思いっきりこっちが不利だから。

まともな戦い方してたんじゃ、こっちが死ぬだけだもの。

何か・・・何か弱点が・・・。

「ちょこまかと・・・、さっさとやられろ!!」

衝撃が伝わるほどの勢いで剣を振り下ろす。

・・・かなり無茶を言ってるわね。

こっちはそう簡単にやられては困るってーのに。

「『粘着地面』!」

え・・・?

突然・・・私の立ってる地面の部分だけ柔らかくなる。

な・・・なんで・・・?

「魔法をかけてもらった。これで終わりだ」

そ・・・そんな!!

このままじゃまずい!!

ヘレクロウスがゆっくりと近づいて来る・・・!

どうしよう・・・。

逃げようにも、体の動きが遅い・・・。

「これで・・・終わりだ」

まだ!!

終わりたくない!!

いやーーー!!

私はまだここで死ぬ訳にはいかないの!!

ガキィン!

・・・え?

何・・・?

この音・・・。

恐る恐る目を開けると・・・。

そこには剣があった。

何・・・これ?

見たことの無い剣。

それが・・・私の手に・・・。

もしかして・・・。

これが・・・妖魔キラー!?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ