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妖魔界  作者: 山本吉矢
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第9章 8話

ドンドンドン!

扉が勢いよく叩かれる。

まずい・・・。

エルフ達が扉の向こうまでやって来た・・・。

どうしよう・・・。

ウルちゃんが窓を開ける。

「屋根に行こう。そこしか逃げ道は無い」

「ちょ・・・ちょっと待ってよ!私やフェアはいいけど・・・、ユニコやウルちゃん、ロボはどうなるの?

そう。

この三人は屋根に登るなんて出来ないわよ。

「私は大丈夫」

そう言うと、ウルちゃんは人間の姿に変わる。

そういえば・・・。

彼女はこういう能力もあったんだわ。

だけど・・・。

ユニコはこうはいかない。

しかも・・・ロボはまだ目覚めない

かと言ってユニコとロボを置いて行く訳にもいかないし・・・。

どうすればいいのかしら・・・。

ガン!!

扉の向こうで何か凄い物音がした!

おそらく・・・。

斧か何かで破壊しようとしているんだわ。

魔力が得意なエルフが物理的行為をするなんて・・・。

かなり理性を失っている。

それほど、クロウの魔力は凄いのね。

このままじゃ・・・。

そう長くは持たない。

なんとしても・・・ユニコとロボを登らせる方法を考えないと・・・。

「ヨーコ様・・・行ってください。俺は・・・ここで終わりです」

「何を言ってるのよ!置いて行けると思ってるの!!」

そう。

ユニコとロボを置いて行くぐらいなら・・・。

このまま一緒に殺される方がマシ。

私は何があっても仲間を見捨てるなんて出来ない!!

「ロボ!!」

叫ぶけどロボは目覚めない・・・。

どうしたのかしら・・・。

「葉子!!」

ウルちゃんが叫んでいる。

でも・・・。

これまで何回も助けてくれたユニコとロボを、どうして簡単に見捨てるなんて・・・出来ない。

・・・え?

私のはめている指輪が・・・光る!?

何・・・?

頭の中に・・・言葉が自然と浮かぶ・・・。

それはまるで・・・魔法の呪文。

もしかしたら・・・。

このアーティファクトがなんとかしてくれるかも・・・。

よーし・・・。

「『シール』!!」

すると・・・。

指輪から光線が出る。

それが・・・ユニコとロボに当たる。

え・・・!?

なんと!!

ユニコとロボが光りに当たると・・・そのまま姿が消えてしまった・・・。

どういう事・・・!?

ユニコとロボは何処に・・・!?


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