第8章 4話
私達はなんとかイカダに戻って来た。
ふぅ・・・。
ただ・・・。
ここで問題が発生。
オールが1本無くなっていたのだった。
たぶん・・・あの大ダコに壊されたんだと思う。
まだ湖の半分も過ぎてないっていうのに・・・。
前途多難ね・・・。
どうしよう。
あれ・・・?
ロボが上がって来ない・・・?
あっ!まさか・・・。
私はまた再び潜る!!
やっぱり。
ロボはさっきの位置からさらに下へと沈んでいる。
くっ・・・。
間に合わせてみせる!!
「!?何してんねん!わいは上がる事はできへん。さっさと先に進むんや。右腕の使えないわいなんて、無用の物なんやから!!」
そんな事無い!!
絶対・・・助けて見せる!!
さらに私は下へと泳ぐ
よし!
追いついた!!
だけど・・・。
ここから上がる方が困難かも・・・。
だけど!!
左腕でロボを抱えながら、必死に上がる!!
くっ・・・。
さすがに・・・浮力が無いときついわね・・・。
「もうええねん。そのうち呼吸が無くなるで!?」
嫌よ!
ここで見捨てるぐらいなら・・・。
私は・・・一緒に沈み道を選ぶ!!
だから。
私はロボを助ける。
仲間を見捨てるなんて事は絶対にしたくない!
さすがに・・・。
苦しくなって来た・・・。
でも・・・。
水面まであと少し!!
・・・・・。
「ぷはっ!!」
ふぅ・・・。
なんとか・・・助け出したわ・・・。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
間一髪って所かしら。
でも・・・。
助かって良かった。