第8章 口
うわー・・・。
近くで見るとまた大きな湖ね。
向こう岸がまったく見えない。
「あの・・・。これ渡らないと・・・駄目?」
私は念のために聞いて見る。
「渡らないと無理です。両端から歩いて行こうとしても、やがて急な崖があるので・・・。私やヨーコ様達はともかくユニコは無理です」
そうなると・・・端を歩いて行くって提案は無理ね。
「歩くのが無理なら・・・泳ぐって行っても距離がありすぎるわね」
向こう岸が見えるならまだしも・・・。
水平線が見えるぐらい遠くにあるってのは諦めた方が早い。
「泳ぐのも止めた方がいいです。この湖にも色々住んでると思いますから」
うっ・・・。
それは・・・泳いでる間にやられる可能性大ね。
そうなると・・・。
「イカダを作るしか無いわね」
フェアやユニコが船を作れるとは思えないし・・・。
第一私達が全員乗れるほどとなると二人とも無理。
「ロボは船って作れる?」
「いや・・・。戦闘技術はたっぷりあるんやけど・・・そういうのは無理やな」
船を作るってなると、それこそ大工ぐらい技術を学ばないと無理だものね。
そこまで期待はしてなかったけど。
「それじゃあ、丸太をいくつか持って来ないと」
そこではっと気づいた。
確かに・・・いくつか木々は立っているけど。
そう都合よく丸太って・・・あるのかしら・・・。
しかも、全員が乗れるような大きさなんて。
「そういう事なら任せんかい」
ロボがそう言う。
・・・?
どういう事かしら?
見てると大きな木に近づいて行く。
どうするつもり?
「いくで〜!」
なっ・・・!!
左腕から、ノコギリみたいのを出して来た。
あんなのまであるなんて・・・。
「これは戦闘に使うにはちょっと大変やけど・・・」
確かに・・・。
でも・・・。
彼がいてくれて助かったわ。
あとはツタを使って角材を縛って・・・。
これで完成!




