第7章 掌
ここが”巨人のてのひら”なのね。
緩やかな坂道を延々と登り、その高さは10メートル近くはあるだろうか。
結構高いわね。
さてと・・・。
さっさと次に行かないと、またとんでもない目に合いそう・・・。
この道のりの困難さを、今更思い知るはめになるなんて・・・。
でも今は”巨人のてのひら”。
ここまで来れば最終目的地も近い。
あとは”巨人の口”を見つけないと・・・。
「どこにあるの?」
そう。
何処にも次の目的地が見えない。
「ここからでは見えないんです。もっと先の方へと行かないと」
その先とは・・・。
かなり遠くに4つの谷がかろうじて見える。
・・・本当にてのひらの上に乗ってる見たい。
今の所、敵の姿は見えないわよね・・・。
なかなか油断の出来ない所だから。
私達はその先の方へと進む。
・・・よし。
今の所は順調。
このまま行けば今回は楽に行けそうね。
「ヨーコ様!!」
フェアが叫ぶ。
・・・今気づいた。
とんでもない連中に囲まれていた事を。
これは・・・。
「これはミミックです!!」
体は機械で出来ていて蜘蛛のように8本の脚がある。
色々大きさはまちまちだけど。
大きさは大きいのでも1.5メートルぐらいにのもいる。
しかも・・・。
1体2体なんて数えられる数じゃない。
無数にある。
「なぜ・・・ミミック達がここに・・・!?彼らは宝箱に住んでいるのに!!」
それは私が知りたいぐらいよ。
しかも、こいつらは私達を狙ってるみたい。




