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色々と考えすぎて、一睡も出来なかった。そのせいで、気持ちが悪い。
そもそもなんで俺が、悩まないといけないんだ。俺は何も悪く無いだろ。
―― ジルベールに至っては、完全な被害者だけどな
鈍くなった頭で俺は悪くないと何度も考えていたら、輝かんばかりの笑顔を返してきたジルベールの顔が脳裏に浮かんだ。
―― 不憫極まりない
本当ならあの笑顔は、好きな相手に向けていただろうに。きっとバグがなかったら、ロイと良い感じになって今頃は幸せの絶頂だったろうに。
脳裏に萌えが、乱舞している映像が浮ぶ。俺も背後からそっと眺めて、萌えに浸っていられただろうに。
俺も被害を、受けまくりだ。腐男子から萌えを摂取する機会を奪うなんて、ちょっとじゃない。甚大な被害だ。
―― 気持ちが悪いな
いつまでもベッドに留まっている訳にもいかない。気力を振り絞って、勢いつけて起き上がると視界が揺れる。
一瞬、休んでしまおうと思ったが、告白した次の日に休んだら誤解を与えかねない。あいつはジルベールは、恋愛関係百戦錬磨に見せかけてとてつもなく奥手だからな。変に誤解して、落ち込みそうだ。
友達として―― バグの影響だから友達ですらなかったが、なんというか俺として友達だと思っていた期間が存在するわけで―― バグが直るまであいつにとって事実である由々しき事態が直るまで、なるべく傷つける行動は避けたい。
友達だしな。バグのせいだって言っても、友達だと思っていたのだから別におかしくないだろう。友達を傷つけたくないなんて、普通の感情だって当たり前にある。腐男子だって、そこは変わらない。
―― 食べたら吐きそうだな
今後、どういう対応をするべきか。考えようとしてが時間が迫っている。なにか食べてから行こうとしたが、諦めて準備を始めた。




