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俺は男だ? ~三十路オトコ性自認を探し求める~  作者: モーニングあんこ


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25/36

24話 過去 ☆☆

エロ度★★

人によっては、苦しいかもしれません。

気分悪くなれば読むのをやめてください

  ヒロ「なぁレン。今年のお盆なんだけど、一緒に実家に行かないか?今度は正式に」


 同棲を始めてひと月が過ぎた夏の日。

 正式にと言われ戸惑いながらも嬉しさで舞い上がる。


  レン「お父さまお母さまに良くしていただいたのは、夢じゃないかとあれからずっと思ってて。嬉しいな。うん!行くよ!」


  ヒロ「そっか。じゃあ、連絡しておくよ。それで、レンの実家はどうしてるの?」


  レン「ボクの家は、まだ話してなかったね。お父さんとはボクが幼い時に離婚して、しばらくお母さんと2人で生活してたんだけど、中学生の時に再婚したんだ。大学までなんとか行かせてもらったけど、あまりうまく行かなくて。ギクシャクしながらも今もまだ続いてるらしいんだ」


  ヒロ「複雑な家庭だったのか」


  レン「その頃すでにLGBTという言葉が世間で使われていたけど、お父さんは理解出来てない人でね。大学受験の頃、家で自習してたらお父さんに女性の服を着ろって言われて。気持ち悪いじゃん。当然断ったけど、『お前ゲイなんだろ?男が好きなら着るだろ?普通』って言われて。それ、全然違うんだって言ってやりたかったけど、お父さんとはあまり上手く行ってなかったから仕方なく受け取ったんだ。受け取って着なくてもいいかと思ったら」


  ヒロ「言いにくいことなら無理に話さなくてもいいぞ」


  レン「うん。でも知っててほしいから。無理に着させられて、家の中で披露して終わるわけもなく、お父さんっていうかその男に襲われてさ。嫌がると『大学行かせないぞ』って言われるしお母さんのことを思うと自分のせいでまた離婚したら可哀想だと思うと。中学の頃からずっとタチだっていうのに、ウケにまわるのは本当に苦しかった。親としての好きと男としての好きは別物でしょ。襲うような親は好きでも無いし男としても最低。嫌いで嫌いで」


  ヒロ「そうか。苦しかったな」


  レン「うん。拒絶したくてもしづらいのがね。辛かった。離婚するかと思ったら今もまだ続いててね。襲われたのは、大学合格するまでの間何度かあったけど、合格したらすぐに家を出て一人暮らしにしたから。お母さんとは家の外で会うだけにしてた。あの男には会いたくないからさ」


  ヒロ「そっか。そういう会い方もあるよな。それも親孝行だ」


  レン「ありがとう。未だに同性愛がなんなのか分かってない人多いよ。あの男は多分今でも理解してないさ。女装したくもないし女言葉使いたいとさえ思わない。ボクは男で、男性が好き。それだけなのに」


  ヒロ「俺も最近まで理解してるつもりなだけで、当事者になってなんとなくわかりつつある程度。男だけど男が好きと言うわけじゃない。レンという男性が好きなだけで、他の人を見ても特になんとも思わない。パートナーはレンしかいない。それ以外に欲しいなんて思わないな」


  レン「すごく嬉しい。ありがとうヒロさん。そんな家だからヒロさんを紹介するのは難しいかな」


  ヒロ「それなら別にいいんだ。今こうして同棲してるしこの先結婚なんて法律上無いわけだし、慌てることはないさ。時代が追いつけば、その時に挨拶に行けばいいんじゃないか?」


  レン「そうだね。ボクたち大人だしね」


  ヒロ「朝から苦しい記憶を思い出させて悪かった。そんな中話してくれてありがとう。食器洗っとくから行っておいで」


チュ


  レン「こういうのいいね。行ってくる!」




ガチャ  


  ヒロ「おかえり」


チュ


  レン「ただいま。遅くなってごめんね。今夕飯作るから」


 レン帰宅

 ヒロは洗濯物を片付けいる。


  レン「洗濯物やっといてくれたんだ。ありがと」


  ヒロ「畳み方の流儀があるとは思うけど。俺のいないところで直してくれれば」


  レン「そんなのないよ。そういうとこがヒロさんの素敵なとこ。ありがと」


 同棲でのルールは特に無いが、出来ることはなるべく自分からするようにしてる。なるべく感謝の言葉を使うようにしているがルールではない。感謝の言葉を使う事で、幸せな気持ちになれるというだけであり、ルールにすると苦しくなる。


  レン「ヒロさんって、言葉にしてくれるからボク好きなんだ」


  ヒロ「そうか?言葉にしないとわかんないだろ?仕草や行動で気づけなんて分かるわけないからな。それに、俺の流儀として、1日1感動。というのがあってな。少しのことでも喜びにしてる。その積み重ねで苦しいことを少しでも減らそうとしてる」


  レン「それいつから?」


  ヒロ「結婚してすぐくらいに、産業医から教わったんだ。何年も一人暮らしで慣れてたのに、結婚して他人と暮らすのが辛くてね。毎日セックスするのも苦痛でさ。そういうのから仕事に身が入らなくて悩んでたら、ブルーハーツの『情熱の薔薇』を教わって、歌詞をよく読んだら涙が出て。今の自分だって。解決方法に、『なるべく小さな幸せを集めよう』の部分だけ集めたらどうかと言われて。そこから、1日1感動をするようにしたんだ」


  レン「いい人に出会ってたんだね。産業医さんって歳が近いの?」


  ヒロ「そうだな。あの時で40前だったから年上かな」


  レン「大学で友達から教わったのを思い出した。心理学勉強してる友達でね。あの歌、歌詞が可愛くって、それでいて、真理であって、聴いて涙が出るんだ。とても涙の出る人たちじゃないのにね。歌い方とか」


  ヒロ「レンの生まれる前の歌だからな。俺もまだ子どもの頃の曲だ。産業医は世代だったからかもしれない」


  レン「オカズできたよ」


  ヒロ「ご飯よそうよ」

クリスマス投稿間に合いませんでした。

投稿頻度が落ちてますがなるべく決着つけます

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