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俺は男だ? ~三十路オトコ性自認を探し求める~  作者: モーニングあんこ


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23/36

22話 内見 ☆

エロ度★

健全第一!

すこやかに!

内見日


 空は快晴。雲ひとつかふたつはあるが青空が広がる空の下、恋人ふたり物件を見る。


  営業「この部屋はいかがですが?南向きでリノベーション物件です。駅からも近いですね。近くにスーパーやコンビニがあり、少し行くと商店街もあります」


  レン「あーすみません。そう言う情報は後でもらえます?出来れば書面で」


  営業「あっはい」


  ヒロ「レン。ちょっと厳しく言い過ぎだ。営業さん。すみません」


  営業「いえ」


 珍しく機嫌が悪い。

 内見をするのに、不動産屋へ行く前に揉めたのが原因らしい。


  レン「ヒロさんさーこれだとキッチン狭くなるよー?冷蔵庫とかレンジ別のとこに置かないと。なんか違うよー」


  ヒロ「そっか。じゃあ他のとこ見よっか。営業さん次のとこお願いします」


移動の車中


  ヒロ「まだ怒ってる?ゴメン。どうしたら許してくれる?」


  レン「キスしてくれたら」


 小声で話すふたり


  ヒロ「ちょ、営業さん運転してる」


  レン「なんてウソ。後でしっかり話聞いてもらうんだからね」


 バックミラー越しにイチャイチャするバカップルをチラチラ見る。


  営業「車停めてきます。この辺でお待ちください」


 物件を外から見る


  レン「外観は良さそうだね」


  ヒロ「だな。前に公園ってなかなか良さそう。子供たちで賑やかなんだろうな。休みの日ここの芝生でゆっくりしたいな。陽当たりいいし」

 

  レン「ふふ。そういうの似合うよ」


  ヒロ「そっか?」


  営業「お待たせしました。お部屋ご案内します」


 息を切らせエレベーターに乗り込む


  営業「突き当たりの角部屋になりますが、今月いっぱい住まわれてますので、同じ間取りのコチラ手前の物件での内見となります」


  ヒロ「角部屋だって」


  レン「最上階の角部屋か。かなり好物件だけどなんでこの家賃なの?出る?とか?」


  営業「そういうのはありませんが、築年数の問題で夏は暑く冬は寒いというのが最大のデメリットでしょうか。なので、人気なのですが、解約が早いこともありお安くなっております」


  ヒロ「光熱費の問題か。なるほどな」


  レン「奥側の窓ガラスはどんなの使ってるんです?」


  営業「ちょっと、待って、くださいね」


 カバンから物件情報を取り出す。


  営業「ああ、ありました。網入りガラスですね。不透明なので室内からの眺望は期待できませんが、見えにくいのが利点ですね」


  レン「もし、この窓を替えるとなると家賃はどうなります?」


  営業「どう言ったものにでしょう」


  レン「ガラスは熱反射か吸収で、サッシを軽いのにするというのは」


 スマホの画面を見せて説明する。


  営業「僅かですが上がるかと思います。あーでも、最低4年住んでいただけるなら据え置きにしてもと掛け合いますが」


  ヒロ「掛け合うのね」


 単なる口約束なので、内見中では分からないところがある。オーナーとしては、回転よく入る分には礼金で稼げるので悪くはないが、せっかくのリノベーション物件で短期契約で、次いつ入るかわからないよりも安定して入居される方が得と考えやすい。掛け合うと話す営業マンは信用できる。かも。

 多少割高も数年で元を取ることができると考えさせることが出来れば。あとは、オーナー次第。


  ヒロ「確かに低層階なら防犯に役立つかもしれないけど」


  営業「いえ、防犯向けではなく、災害やお子様のいらっしゃる家族向けなんですよ」


  レン「へぇ。最上階角部屋でなぜ?」


  営業「台風を考えたのかもしれませんね。目の前に公園があるので、枝が折れて飛ばされ舞い上がったら。とかでは無いでしょうか。窓の1つくらいは安全性の高いものをと思われたかもしれませんね」


  レン「方角的に西よりですもんね。西陽を少し遮ることもあったのかもしれないね」


  営業「オーナーさんと詳しくは聞いてませんので憶測にはなりますが。話し合いの材料としては悪くありませんので、一度内見してみてください」


 ふたりはようやく内見に取り掛かる。季節柄日中が長いこともあり共用部で長話してしまった。日陰で風通しの良いこともありゆっくりしてしまった。


  ヒロ「なるほど、ふた部屋ぶち抜いたんですね。へぇ。でも2LDKか。希望の1LDKじゃないんだね」


  レン「ホントだ。でも、脱衣所とかお風呂広いよ。キッチンの動線もしっかりとれそう。さすがファミリー向けだね」


  営業「2LDKではありますが、寝室を窓がひとつの方にする事で、寝心地を良くすることが出来ます。また、飲食の匂いを遮断しやすくなるのでまさに寝室にピッタリです」


  レン「そっか。そういうの大事だよね。匂いって臭いになるもんな。食べ終わってしばらくすると嫌な臭いになることもあるからね」


  ヒロ「あー、大好きな食べ物や飲み物を床に落としただけでいい匂いも臭くなるよね。コーヒーとか牛乳とかキムチとか」


  レン「寝室は大事だよ」


  ヒロ「それな」


 ふたりは考え方次第を学んだ。その後も家具を想定して測るなど。


  レン「この部屋すごく気に入りました。駅から少し離れるけどバス停があるし。公園も素敵です。営業さん。ボクたち男同士で借りるのは大丈夫そうかな」


 得意の上目遣いで尋ねる。

 営業はうすうす気づいていた。


  営業「ここのマンション自体が、ファミリー層でしてお子さんのいらっしゃる家庭も多く、アレルギー反応を起こしかねません。当社としては、そう言った差別はありませんが、マンション管理に問合せてみなければ何とも言えません。確認してもよろしいでしょうか」


 ふたりは顔を合わせ


  ヒロ「お願いします」


 営業はすかさず管理人に確認する。

 その間、部屋でゆっくりと過ごす。持参した水筒で喉を潤す。


  ヒロ「そういうマメなとこ助かる」


  レン「外で買うと高いから」


  ヒロ「今日この物件見といて良かったな」


  レン「だね。公園の賑やかさがわかって。ボクね。ほら、子供が欲しいって話したでしょ。ヒロさんのとかじゃなくても良くて。養子をボクの子として育てたいなって。でも、これってハードル高すぎて。同性で育てられるのか?子供がイジメられないか?とか言われやすくて」


  ヒロ「俺も前の結婚で子供が欲しかったんだ。別に血の繋がりとか関係ないと言うとなんか変だけど、愛するひとと愛する我が子と暮らすのが夢だったんだよ。今の会社に入社してより強く思うようになったんだ」


  レン「すぐにとはいかないけど、この部屋に居続けられるならいつかは欲しいね。こども」


  ヒロ「男の子がいい?女の子?」


  レン「どっちでも」


  ヒロ「やっぱりふた部屋あれば何かと便利だな」


  レン「うん。子供が大きくなったら。その時はその時でまた考えよ」


  ヒロ「だな。ふふふ。なんだか夢みたいだ。物件選びがこんなに楽しいなんて。初めてかも」


  レン「ボクなんて学生の頃からあの部屋だから楽しくって仕方ないよ」


 しばらく楽しんでると


  営業「遅くなりました。まず、管理人としては特に気にしないということでした。節度があれば問題無いと言われてます。次に、オーナーさんとしては、難色を示してます。これは、一度の交渉では上手くいきませんでしたので、契約の意向があるのであれば、日をおいて再度交渉します。よろしいでしょうか?」


  ヒロ「わかりました。待ってる間この部屋をとても気に入り楽しかったので。是非、交渉してください」


  営業「ありがとうございます。後日連絡させていただきます。他の内見はいかがなさいますか?」


  ヒロ「あまり心揺らぎたくないので今日はこれで結構です」


 本当は、見た方が良いんだけどね


 仮押さえをして

 現地解散をして家路につく。


 お互いの気持ちを知ることができた。共に、子育てをしたい気持ちがあった。特にレンにとっては、夢のひとつに近づいた気がした。

腰の具合が少し良くなりました。でもまだスマホからの入力なのでペースが遅いです。

次回は近いうちに

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