表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/8

PM 6:55


「そろそろ午後の部が終了になります。先にお会計をお願いします。」


と催促されて、もうそんな時間なのかと驚いた。


 時刻は十九時を回っていた。結局、本を読み進めることなく、だらだらと考えあぐねてしまったわけだ。


 私はレジへ向かう。気付かなかったが、どうやら御客は私だけになってしまったようだ。


「あそこに座っていた少年達はよく来るのですか?」

「うん? ああ、あの子は一年ほど前から来てくれていますね。常連ですよ」


 店長の言葉に、私はいささか突っ掛かりを覚えた。だから、私は次のような言葉をかける。


「あの青年と少年はどんな関係なんでしょうね。兄弟には見えませんし、友人関係と見るには年が離れているようにみえる。」


 店長は怪訝そうな顔をする。何が言いたいのか分からないというような・・・。


「でも、現代っ子は、ネットで繋がることもあるだろうし、そんな珍しいことではないのでしょうけど」

「・・・あの、すみませんが、あの席に座られていた方ですよね?」

「そうです」

「私が気づかなかっただけなのかもしれませんが、少なくともお会計の際は少年だけでしたよ。まあ、たまに大学生の方と話す風景をお見受けしますが、今日は来ていませんし・・・」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ