クソ眠いときになんか考えると普通じゃあり得ない所が抜け落ちるのはあるある
持久走はクソ
この懺悔室、酒の匂いがする...聖職者って普通酒飲むか?しかも懺悔中に?―――俺は桜千冬。30歳の日本人、サラリーマンだ。昨日、残業中気合を入れるためにコーヒーを買ってデスクの前に座った途端、座っている体勢のまま謎の教会に呼び出された。おかげで尻もちをついた。もうちょいいいタイミングあるだろ。そしてその後すぐにそばに白いローブを着た身長170cmくらいの男とそれと同じ格好をした赤髪ツインテールの少女が立っていることに気づいた。俺が状況を飲み込んだと判断したのか、やる気のなさそうな少し酒の匂いがする男がこう言った。「貴方は神に選ばれし勇者となりました。とうか魔王の脅威から我らをお救いください。」棒立ちで言われてもなぁ。まてよ、異世界転移とかならなんか凄え能力があるんじゃないか?そう思った俺は男に「俺に何か凄い能力とかあるんですか?」と聞いてみた。するとツインテ少女が少し身を屈め、上目遣いで「ステータスオープンッ!って言ったら見れるよ〜ちなみに、もらえる力は一つだけだよ〜」と教えてくれた。かわいい。そういう趣味が目覚めそうだ。さて、「ステータスオープンッ!」と試しに言ってみた。するといかにもゲームのステータス画面が出てきた。見てみると俺の能力は『【指定したものの時間を操る能力】※指定できるものは一つのみ、クールタイム一分』と書いてあった。長い。てか強くね?少し浮かれていると、ある不安が頭をよぎった。「あの、元の世界には戻れるんですか?」すると2人が同時に『無理っすよ』と返してきた。しかもハモったことに2人とも笑い始めやがった。まあ、独りだしいいか。するとツインテの娘からジャリジャリと音のする袋を渡された。「無理な使い方しなかったら1ヶ月ぶんはあるんで」優しい。惚れそう。そして教会を出た。だが何をすればいいかわからない。だが眠い、普通夜に召喚とかするか?神父?の2人も眠そうだったしな。宿借りて寝るか。そうして寝たのが昨日。宿の人に聞いてみると、この世界の人は特に懺悔したいことがなくても、懺悔室で相談するらしい。教会は9時に入れるようになるそうなので、9時に来てみるとこれである。薄暗い懺悔室に蔓延する酒の匂い...これレモンのストロング缶だ。異世界にあって欲しくなかったものランキングがあればかなり上位な気がする。まあ街にコンビニあったしな。おかげでワクワクがどんどん消えていく。まあいいや。取り敢えず相談をしよう。部屋の椅子に腰掛けると、男の声が聞こえた。「この世界のことについて知りたいんだろ?手短に話すぞ」そうして色々教えてもらった。まず、この世界には魔王がおり、全力を使えるならこの世界どころか神にも対抗しうる力を秘めているらしいが、【あらゆる呪いをどんなものにもかけられる能力】を持った日本人が、【すべての視界の色が逆転する呪い】と【生物を殺した時に殺した生物と同じ苦しみを味わう呪い】と【半径2kmに入った友人知人恋人家族親戚部下上司ペットが死ぬ呪い】、【考えうる限り最悪の未来が見える呪い】、【寝ている間爆音が鳴り響く呪い】、【階段を登るとき必ずコケて膝を強打する呪い】...etcとヤバいのからショボいのまでめちゃくちゃ呪って、魔王が全部解呪し切る15年後までになんとかしよう!というところまで持っていったのだが、そいつは暇潰しに人を呪い、観察するとかいう最悪な趣味をしており、世界中の人間が呪われたせいで戦争が勃発、最終的にそいつが死んで戦争は終わったが、15年後に魔王をどうにかできる人間を作るために異世界人を呼びまくった結果、コンビニや生活インフラ(電気以外)はある程度発展したが、クスリやヤクザ、クズ日本人がチートで暴れまくって出来たスラムや大量の難民など多くの問題がでて今に至るらしい。クソだな。他にもこの世界のモンスターについても教えてもらったので、試しに狩りに行ってみよう。




