魔王、なぜか冒険者学校の先生になって、英雄の子孫を鍛え直す

　ゴブリン魔王「砂礫公」と恐れられているジャレスは、寿退社した先生の代わりに、冒険者学校で問題児たちを育成するように、命じられる。
　ジャレスの授業は、校内を暴れ回ったり、人生相談で夢を捨てることを推奨したりと、メチャクチャ。
　だが、東洋人のマノンはジャレスに助けてもらった恩もあり、彼を慕っている。
　一方、学園長の孫エステルは、プンプンしていた。最強の冒険者だった母親がジャレスに負けたと世間から言いふらされたことも原因のひとつである。
　ジャレスとマノンが修行中、魔王復活を狙う魔族がマノンを襲った。
　魔族からガスを吸わされ、ジャレスは眠ってしまう。それでも魔王を倒した過去を思い出して暴走し、ガスの原因を破壊した。
　マノンは「もう一人の人格」を呼び覚まし、魔族を退けた。
　ジャレスは、マノンの中に眠っている魔王「不遜公　オデット」を引きずり出して、マノンと戦わせる。マノンがオデットより強いと証明するためだ。
　マノンに負けたオデットは、新しい身体を手に入れて、ジャレスの副担任となる。
　その後、マノンはジャレスの人生相談を自分なりに解釈し、クラスメイトたちを助けていく。
　エステルも、ジャレスへの態度を軟化し始めた。
　しかし、クラスの一人が魔族に操られ、ジャレスは原因を排除する。
　だが、マノンは学園がなくなる話を聞いてしまった。
　学校から飛び出したマノンは、魔族に連れ去られてしまう。
　今度こそ魔族を退けたジャレスは、マノンを救出する。
　ところが、魔王が復活してしまった。全盛期より力不足とはいえ、魔王は強い。
　不遜公を体内に閉じ込めていたマノンは、魔王にまで迫る力を手にしていた。秘めたる力を解放し、自力で魔王を退治した。
　学園の存続は決まるが、生徒たちを危険にさらしたジャレスは学園を去ろうとした。
　マノンたちの説得により、ジャレスは学校に留まることを決めた。