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イルリゼット宮 攻略戦 2話 【ミア】
ーイルリゼット宮 庭園回廊ー
「大尉!」
「・・・何でしょうか?リンデノフ卿」
「このイルリゼット宮は完全に包囲されているそうではないか!。本当に大丈夫なのかね!」
「ご心配なく。我々近衛がいる以上、敗北はありません」
「聞くところによると敵は少なく見積もってもこちらの10倍近い戦力。それに加えて、宮内に入れてやらなかった腹いせか愚民共まで敵に加勢しているという。このまま持久戦が続けば危ないのではないか?」
「ではリンデノフ卿はいかがされるべきだと?」
「それを考えるのが貴様ら軍の仕事であろう!」
「・・・」
「良いか。宮内にいる我々貴族とマリーア皇女の命が最優先だ。それを肝に銘じておけ!」
「・・・承知」
「全くこれだから・・・」
「リンデノフ卿、こちらにおいででしたか」
「おお!フィーベル卿。どうされましたかな?」
「実は地下の保管庫から稀少なワインが見つかりまして、景気づけに一杯どうかと思いましてな」
「それは素晴らしい。是非ご一緒させていただきます。そうだ、料理人にクネッケブロを用意させましょう」
「いいですな!。さあこちらへ」
「・・・これだから貴族は!。私たちが護るのはマリーア殿下だけだ。あいつらは違う」
「リザ大尉!まもなく敵がこちらに来ます!」
「ああ、すまない。直ぐに行く」




