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準備

忙しくて3ヶ月ぶりです。ごめんなさい!!

完結保証したいなぁ…

フィーアはイエール自治領の寂れた港町リーベ、俺の故郷の沖合に到着した。


「ここらで停泊した方が良さそうかな」


眠そうに頭を搔きながらオルリック艦長が俺に尋ねた。


「そうですね。ここから水深がかなり浅くなります。この艦の大きさでは座礁する危険があるかと」


「町が奴らに制圧されている可能性もあるから、まずは少数精鋭の上陸班を編成して町の様子を探ってもらおう」


「・・・艦長は既に町が制圧されているとお考えですか?」


「・・・・・・あくまで可能性の話だよ。クルト副長」


アンホルトを脱出した後のブリーフィングで

クーデター軍は既に王国領土の実に6割を制圧しているとオルリック艦長は予測していた。

今向かっているリーベは王国最北の港町だが、

アンホルトから陸路で馬を飛ばしたら一日かからない距離にある。

クーデター軍をイエール自治領所属の王国軍が抑えてくれていればいいのだが・・・。


「アンホルトの様なこともあるかもしれない。今度は何かあれば即応出来る体制を整えよう。

 上陸班はまずあの町の様子を確認し、可能であれば町長と面会し物資補給の協力を取り付けて欲しい」


「上陸班のメンバーはどうしますか?」


「それに関してはもう考えてある。先ずはクルト副長、君が指揮を執ってくれ」


「艦長はこちらに?」


「ああ上陸班は面倒・・・ではなく非常に重要な役割だ。あの町の出身で土地勘があるクルト副長が適任だろう。

 上陸班のメンバーは一任する」


「了解しましたが、もし現地で交戦となった場合はどうしましょう」



俺の言葉にうなずくとオルリック艦長は懐から布製の袋を取り出し俺に渡した。

中身を確認すると、そこにはリボルバー式の銃と弾が2つ入っていた。


「そうだな、その場合はこの信号弾を打ち上げてくれ。赤が交戦状態、緑が安全確保という意味だ。

 赤色の信号弾を確認した場合は直ちにこちらから増援を送る。緑の場合は・・・」


ーフィーア左舷甲板ー


「上陸用意!見張り員は全周囲警戒を怠るな!」


あれから準備を整えた俺は、カッターに搭乗する為

甲板に出ていた。


「クルト先輩、気を付けて。身の危険を感じたら直ぐに信号弾を撃って下さい」


「分かってるよアンナ。ありがとうな」


「クルトなら何とかなるだろ。それよりもローネちゃんをしっかり守れよ」


「あんたねぇ!私は誇り高き近衛騎士団の団員なのよ。クルトなんかに守ってもらわなくても

 私一人で敵を制圧出来るに決まってるでしょ!」


逃げるラースを追い回すローネ。それを見て笑う船員達を見ると

自分の国が内乱状態である事を忘れそうになる。

この平和な光景がずっと続けばいいのにと。


「よし、そろそろ行こう!」


捕まえたラースを引きずってきたローネに声をかけ、

カッターに乗り込む。


「カッターを下ろせ!」


オルリック艦長の命令でゆっくりとカッターが海面へと降りていく。

いよいよ故郷リーベに戻る時がきた。

甲板で帽子を振るフィーアの乗組員に見送られ

俺とローネはオールを漕ぎ陸地へと向かった。

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