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要塞から王都への道

ミアたちも王都に向かっています。

ー王都領ユディング山麓ー


「大丈夫かお前達。あと少しで王都だ。ミア、現状報告を」


「了解です団長。ここまで強行軍だった為。道中で脱落する団員も出ており、残っているのはこの場にいる5名です。装備は近衛剣と小型銃のみ」


「ありがとう把握した。ここにいる5名で何としても王城へ辿り着く。王城には副団長がいる為当面は大丈夫だと思うが、陸軍の物量で攻め込まれたら陥落するのも時間の問題だろう。まず王城へ着いたら駐屯していた近衛部隊と合流し、国王陛下と皇女殿下を保護する。その後、地下通路を利用し王都から脱出する。以上だ。何か質問は?」


「「…」」


「無ければこれより王都へ向かう。…その前に…王都方面の森にいる奴ら、隠れていても無駄だ!離れていても気配で分かる!」


団長の言葉で団員達は一斉に身を隠す。前方の離れた森の中から男の声がする。


「バレてしまいましたか。近衛騎士団長マグヌス殿でお間違いないですね」


「その声、聞き覚えがあるぞ。陸軍王都警備隊隊長ではないか?」


「存じて頂き光栄です。こういう形でお会いしたことは残念で仕方ないですが」


「どういう意味だ」


「そのままの意味です。私は近衛騎士団長である貴方を尊敬していましたから」


「貴殿は以前話した時、国王陛下がいらっしゃる王都をお守りすることは軍人として最高の栄誉であると語っていたではないか…。それがなぜ」


「あれは紛れもなく私の本心でした。私だって本当はこんなことに加担したくなかった!誇りを持って守ってきた王都と王城をクーデター軍の手に委ねるなど!」


「ではなぜ!」


「家族を人質に取られたんだ!妻と今年2歳になる娘を…。家族を殺されたくなければクーデター軍に参加しろと脅され…」


「それでクーデター軍から与えられた任務が俺の排除って訳か」


「そうです。もう王都は陸軍の統制下にあります。降伏頂けないでしょうか?」


「断る。貴殿にも事情があるのは理解した。しかし私には国王陛下と皇女殿下をお救いするという使命がある」


「そうですか…本当に残念です…。降伏勧告は拒絶された!総員戦闘用意!」


「団長。ここは我々に任せてミア中尉と王城へ向かってください」


「何を言ってるんですか?敵の数も分からないのに3人だけでは…私も戦います!」


「お前達…分かったここは任せる。団長としてお前達に命ずる。近衛の名に懸けてここを死守しろ。国王と皇女殿下は必ず俺が救い出す」


「「「承知!」」」


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