独白(べリアルside)告白?
ベリアルさんは意外に腹黒い?
独占欲が強いのかも...
やっとこの国の全ての人達を兄が放った闇から解放することができた。それも全て美琴のおかげだ。
一年間は短いようで長かった。正直もう心が折れそうだった。闇の影響をあまり受けなかった人は回復させることができたが、そうでない人たちは野菜を食べてもらっても完全に回復までには至らなくて、少しずつでもよくなっていけばと思いつつ、同時に私の心も少しずづ疲弊していった。美琴と出会えたのはそんなときだった。
美琴は私が国の人々を助けたい想いを真剣に聞いてくれて、美琴自身も自分も何かできることはないかと考えてくれた。私が変化を恐れたときも美琴は真っすぐに自分の想いを私に伝えてくれて、意思の強さに驚かされた。
美琴は前の世界では他人の目を気にしすぎて自分の気持ちを言葉にできなかったことを後悔していた。だから、これからは自分の気持ちをちゃんと言えるようになりたい、もう後悔したくないから自分を変えていきたいと、とにかく自分に出来ることを一生懸命にやっていく姿を見ていて私も心を動かされた。そんな美琴に惹かれていくのに時間はかからなかった。
自分を変えると決めた美琴は日に日に明るくなって、美琴が成長していくのを感じて嬉しかったし、それでいて美琴のエネルギーは出会ったときと変わらず純粋で心地のいいエネルギーのままで、一緒にいて癒されていくのを感じた。
料理のことになると美琴は一人の世界に入り込むようで、周りの人の声が聞こえていないときがある、だがそのときは顔がにやけているから誰が見てもわかる。気が付いていないのは本人だけだったりする。
ケーキやスイーツのことになると更に目をキラキラと輝かせて嬉しそうに顔を緩め、幸せオーラに満ちている。私はそんな美琴が可愛くて仕方なかった。
更に食べる姿は満面の笑みで美味しそうに食べていてリスのようで可愛い。見ているだけで幸せを感じたし、何より美琴の作る料理はとにかく美味しい。プレジールとは関係なく美琴の料理は食べると癒されていく、心が温かくなって疲弊していた身体も心も満たされていった。美琴の作る料理は美琴そのものだ。
私は、これからも美琴が作る料理を食べたい。胃袋を掴まれるとはこう言うことを言うのだろう。それだけで私はもう美琴を手放すことはできない。
美琴はとにかく顔に出やすく、ころころと変わる表情を見ていると、とにかくかまいたくなる。出会った日に頭をなでてしまったのは純粋に元気を出してほしかったからだけれど、いまは美琴の近くに居たいし、美琴に触れたいと思ってしまう。
警戒心もなく、私のこともお母さん、よくて姉くらいに思ってくれているのは知っている。私のこの想いを知ったら美琴は逃げそうだから、いまはまだお母さんでいてあげる。
国を救ってくれたお礼を言った日、美琴を抱きしめたのはそんな想いもあったから。美琴は固まって焦っていたのも可愛くて、私の弱さを見せてしまったのをいいことにさらに抱き着いた。美琴からは甘くいい香りがして自分を抑えるのに苦労した。
美琴がこの世界に、私の所に来てくれたのは私の幸運でしかない、むしろ運命だと思っている。いままで苦労した私へのご褒美だろうか、美琴のことを想うと可愛くて、抱きしめたくて、こんな自分がいるなんて気づきもしなかった。いままで他人と深く関わりたいとは思わなかったから。
私はこの先美琴を手放すことは絶対にない、これから美琴に私のことを意識させる為に少しずつ時間をかけて距離を詰めていく。
いまは美琴に合わせて私のこの想いも育てていこう、この家で美琴と二人(+ジル)のいまの穏やかで心地のよい暮らしが私の幸せだ。
誰か邪魔をする者が現れたら私は容赦なく排除する自信がある。いまはこの能力と王子という立場が私にとって価値のある物になった。
ちなみにマリーがパンを作る手伝いに来たのはベリアルさんが女性を指名したから。
男と二人っきりで料理させるなんてお母さんは許さないだそうです。
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