野球がしたい
「ひ~な君、大丈夫?」
「うん…」病院から帰ってきてから、体調がまた悪くなっていた。
しかも、それが一週間くらい続いて、かなり辛かった。
「また病院行こうか…」あーくんは、心配そうに僕に聞いた。
本当は行きたくなかったけど、あーくんのその様子を見たら、「うん」って言わないといけなくなってしまった。
「ありがとう。じゃあ連れていくね」そう言いながら、あーくんは僕を抱いて車に乗せた。
何か色々検査した結果、薬が合わなくなってきたらしい。
「あーくんごめんね、また心配かけて」
「そんな謝らないでよ。心配はかけられるだけかけていいんだよ?」そう言いながらあーくんは僕を抱きしめた。
僕は不安と安心が入り混じって、そのままあーくんに体を預けたまま、泣きじゃくった。
もしかしたら、もう野球が出来ないって言われるんじゃないのかと思って、怖かった。
怖くて怖くて、仕方なかった。
「あーくん…野球したいよ。僕頑張るから、お願い…」
「本当に頑張るっていうなら、辛いかもしれないけど、一緒に頑張ろうな」そう言ってくれた。
「今日から薬変えような。慣れるまで入院だけど…」
「うん…仕方ないよね」
慣れるためであっても、やっぱり入院は嫌だった。
「なにもなかったら、3日で退院出来るから」ってあーくんは申し訳なさそうに言った。
「分かった…」
野球したいっていう僕の気持ちを、あーくんは尊重してくれた。
僕は分かってる。
このまま野球を続いていくのは危険だって言うこと。
そう、命が危険だって言うこと…




