表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
74/94

新年

「あけましておめでとう!」そう言いながらあーくんは僕を起こした。

「あけましておめでとう…」僕はそう言いながら起きた。友ちゃんはもうさっさと起きてしまったらしい。

「どうした?テンション低いな…」そう言ってあーくんは僕を覗き込んだ。

「あーくんがテンション高いだけだろ」そう言って笑ったけど、今日は朝からだるさを感じていた。

まー新年最初の日だから、何事もなく終わりたいけど…

洗面所に行くと、友ちゃんが顔を洗っているところだった。

「友~ちゃん、あけましておめでとう!」

「あけましておめでとう!」そう言いながらリビングに向かうと、あーくんが、

「2人ともそこに正座!!」って言った。

僕は(ふぇ?)って思ったが、友ちゃんと一緒に正座する事にした。

友ちゃんと顔を見合わせたとき、あーくんが口を開いた。

「ひな君、友ちゃん。お年玉」そう言いながらあーくんは僕らにぽち袋を渡した。

「「ありがとうごさいます」」そう言って僕らはニヤニヤしながらそのぽち袋を受け取った。


「神社行くぞ!」そう言ってあーくんは車を走らせた。

行き先はもちろん神社だ。


車に乗っていると、案の定車に酔って、吐き気が襲ってきた。

しかし、すぐに着いてトイレに駆け込むことが出来た。

「お待たせ~」そう言いながら僕はあーくんたちの元に平気な顔で帰った。

あーくんたちは幸い、僕の体調不良に気づいてないようで、参拝の列に並んだ。


5分くらいして、頭がぼーっとしてきた。

僕の体調の変化に1番に気づいたのは、あーくんではなく、友ちゃんだった。

「お兄ちゃ~ん、手、つなご~♪」

「……」

「ん?陽斗お兄ちゃん?大丈夫?」そう言って僕の顔を見上げた。

「ひな君、どうした?少し休もうか」あーくんがそう言ったけど、それだとまた列ばないといけなくなるので、

「ううん。お参りしたら…」そう言ってがまんする事にした。

「じゃあお兄ちゃん、友と手、つなご?」そう言いながら、友ちゃんが手を差し出してきた。

「分かった」そう言って、僕はその手を握った。


「ひな君、少しあっちのテント行こうか」そう言ってあーくんは僕を休ませようとした。

「うん。ありがと」そう言いながら僕は友ちゃんと手を繋ぎながら、テントに向かった。

そのテントでは、甘酒が売っていて、たくさんの人がイスに座って甘酒を飲んでいた。

「朝日お兄ちゃん!あれ飲む~」そう言って友ちゃんはあーくんにせがんだ。

「はいはい。ひな君も飲むよな?」そう聞かれたので、首を縦に振ると、

「すいませ~ん!甘酒3杯ください」そう言ってあーくんは甘酒を注文した。

「それでひな君、熱ありそうだな…」そう言いながらあーくんは僕のおでこに手を当てた。

「へーきだって」そう言ったけど、頭はガンガンしていたし、体もだるかった。


「うわっこれが甘酒!?」そう言いながら友ちゃんは、初めて見る甘酒に感動していた。

そして、甘酒を飲むために、僕の手を放した。

僕はなんだか寂しい気持ちになったが、その代わりとして、あーくんに甘えてみた。

「あーくん、眠たくなっちゃった…」そう言いながら僕はあーくんの肩に頭を乗せた。

「ん?ひな君?おやすみ~」そう言って、あーくんは僕の頭をポンポンしてくれた。


「ひな君、帰るよ~」そうやってあーくんに起こされた。

「んー」僕は曖昧に返事をして、立ち上がった。

ふらついてしまった僕を、あーくんはそっと支えてくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ