表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
72/94

文化祭

今日は青山学院の文化祭だ。

僕らのクラスは、『メイドカフェ&執事カフェ』と題した喫茶店をする事になった。

もちろん僕らはタキシードを着て接客する。


「ほら圭、早く出てきなよ」そうせかすが、圭がなかなか出てこない。

「陽斗~無理、恥ずかしい…」そう言う圭を無理やり引っ張り出した。

「圭なかなか似合ってるよ」

「これで接客!?」

「やってみなよ、『お帰りなさい、お嬢様』ってね」

「まー陽斗はなかなか様になってるよな…」そう言って笑った。

僕は結構楽しくて、早く接客がしたくてたまらなかった。

しかも、今日の文化祭は、あーくんと友ちゃんが遊びに来てくれるらしい。


そして文化祭が始まった。

「お帰りなさい、お嬢様」僕がそう言うと、

「キャーカッコイい」そんなことを言ってくれるお客さんもいた。


「やばい陽斗…」そう言って圭が笑いながら僕の方に来た。

「どうした?」

「このカフェにかっこいい人が居るって噂になっちゃって、お客さんが半端ないぜ」

「誰?かっこいい人…」僕がそう言うと、

「陽斗だよ…」圭は呆れながらそう言った。

「えっ僕!?」かっこいいとかあまり言われたことなかったから、かなりびっくりした。

だってあーくんの方が断然かっこいいから…

そう思ってしまう僕はやっぱりブラコンだ。

「あっ朝日さんたち来たみたいだぜ」

「マジで!」僕はかなり嬉しかった。多分顔もニヤニヤしていただろう。


「ひ~な君、来たよ~」と手を振りながらやってくるあーくんは、やっぱりかなりかっこよかった。

「ありがとう!友ちゃんも…」そう言って僕は友ちゃんの頭をなでた。

「えへへ」友ちゃんは、僕になでられて嬉しそうだった。

「ご注文は何にしますか?」

「何にしようか…うーん、お兄ちゃんはアイスコーヒーで。友ちゃんは?」

「友は…コーラフロート!!」

「はーい。では少々お待ちください」僕はそう言って裏に下がった。


「神谷君」とクラスの女の子に声をかけられた。

「ん?なに?」

「あのさ、さっきのお客さん知り合い?」さっきの…ってあーくんたちか…

「うん!兄と弟だけど…」

「マジで!超かっこいいね」

「でしょ、僕の兄すごいかっこいいよな…」僕は少し誇らしかった。

「後でメイドカフェにも来てもらおうっと」

「そう言っておくよ」

「ありがとっじゃあね」そう言って彼女は去っていった。


「お待たせしました。コーラフロートとアイスコーヒーです」

「ありがと~」

「あのさ、クラスの女の子がさ、後でメイドカフェにも来て欲しいって」

「何で?」

「さぁ?あーくんがかっこいいからじゃない?」僕が笑いながら言うと、

「お兄ちゃんが?」そう言って首を傾げた。

「そうだよ!!」って僕が答えると、友ちゃんが

「ねぇ友は友は?」って聞いて来た。その姿がかなり可愛くて、つい笑ってしまった。すると友ちゃんが、

「ぶーお兄ちゃんひど~」そう言って頬を膨らませた。

僕はその膨らんだ頬をつまみながら、

「友ちゃんも一緒にね」そう言った。



楽しい時間はあっという間に過ぎ去った。

来年はどんなことをしようかな…そんなことを思いながら僕は家に帰った。



でも忘れてたんだ、僕は病気だってこと…



今思えば、これが最後の文化祭だった…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ