家にて
起きると、結構楽になっていて、汗をびっしょりかいていた。
リビングに行くと、置き手紙があって、
“急に仕事が出来たから、病院戻るね。起きたら電話してね 朝日”
って書いてあった。
プルルルル
「あーくん?起きたよ」
「ひな君ごめんね。大丈夫?」
「うん!結構楽になったよ」
「もう少ししたら帰って来れると思うけど…」
「無理しなくていいよ?」
「ごめんな、そしたら9時くらいになるかも…」
「分かった。頑張ってね」そう言って僕は電話帳切った。
(着替えるか…)そう思って、制服からジャージに着替えると、ベッドに倒れ込み、眠りについた。
「お兄ちゃん…大丈夫?」
「友ちゃん?大丈夫大丈夫」そう言って立ち上がろうと思ったけど、ふらっとして、立てなかった。
「お兄ちゃん?顔色悪いよ…」そう言って友ちゃんは僕のおでこに手を当てた。
「熱あるかも…」友ちゃんが心配そうに僕を覗き込んだ。
解熱剤が切れて熱が上がってきたし、結構きつかった。
「ごめん、友ちゃん。お兄ちゃんちょっときついからさ、夕ご飯適当に食べてて」そう言って僕は眠りについた。
「お兄ちゃん…お粥作ったけど食べる?」と友ちゃんがお粥を持って部屋にきた。
気持ちは嬉しかったけど、起きてから吐き気があって、食べれそうじゃなかった。
「ごめんな、食欲なくて…あとで食べれたら食べるから…」
「うん。冷蔵庫入れとくね…」友ちゃんの顔は悲しそうだった。
僕は重い体を起こして、友ちゃんを抱きしめた。
「お兄ちゃん?」
「一口ちょうだい!」僕がそう言うと、友ちゃんは嬉しそうに頷いて、僕にあーんってした。
飲み込んだとき、上がってきそうになったが、戻す前に、眠りにつくことができた。




