表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/94

入院

起きると、見慣れた病室だった。

僕には酸素マスクが付けられていて、腕には3本くらい点滴が刺さっていた。

体は重くてあまり動かせなかった。

しばらくすると、あーくんが病室に入ってきて、

「ひな君!?大丈夫?苦しくない?」そう言って僕を抱きしめた。

「うん。だからこれ外して」そう言って酸素マスクを指差した。

「大丈夫?外すよ」と言いながら、あーくんは酸素マスクを外した。

「ゴホゴホ」最初は苦しかったけど、だんだん慣れてきて、苦しくなくなった。

「ひな君教えて!なんであんな所にいたの?」あんな所?あっ体育館倉庫のことか、

「えっと、高野先輩に…」言いながら、倉庫での出来事がフラッシュバックして、息が苦しくなった。

「大丈夫だよ?お兄ちゃんいるから…ゆっくりでいいよ?」そう言いながら、あーくんは僕の背中をさすってくれた。

「あのね、高野先輩に呼び出されて、ハァハァ」

「うん。大丈夫だよ?」

「行ったらベルトで叩かれて、気づいたら発作がおきていたから…」言い終わると同時に、僕の目からは涙が溢れていた。

「言ってくれてありがとな。疲れただろ?」そう言ってあーくんは僕をベッドに寝かせると、僕の頭をポンポンした。

僕は安心して、すぐに夢の世界に入っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ